東京ディズニーランドのウエスタンランドにある「蒸気船マークトウェイン号」は、大きな蒸気船に乗ってアメリカ河を旅するアトラクションです。
待ち時間が比較的短く、またバリアフリーに対応しているため、幅広い世代のゲストが楽しめるアトラクションとして定評があります。
今回はそんな蒸気船マークトウェイン号にまつわる豆知識をご紹介していきます。
レールはあるのか?
ガイド役の人物の正体は?
など、知れば次回のライドがもっと楽しくなるようなトリビアを集めました。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
蒸気船マークトウェイン号はアメリカ西部の開拓時代をイメージしたテーマポート:ウエスタンランドにあります。
4階建ての大きな蒸気船に乗ってアメリカ河周遊の旅に出かけ、河のほとりに住む人々や動物たちの姿を見ることができます。
お天気がいい日は目の前に広がる自然を存分に感じることができ、より一層優雅な気分を味わえます。
豆知識のお話に入る前に、蒸気船マークトウェイン号の基本情報を簡単にご紹介していきます。
所要時間:約12分
定員:475名
利用制限:なし
マークトウェイン号の魅力は何と言っても収容人数の多さです。
一度に最大475名ものゲストを乗せることができるため、回転率がよく待ち時間が劇的に伸びることがないのです。
また、先にもご紹介した通りバリアフリーにも対応しています。
小さな赤ちゃんや乳幼児はもちろん、車椅子の方やお年寄りの方も安全に楽しめるアトラクションです。
空き時間に気軽に乗車できますので、お近くに立ち寄った際はぜひ乗ってみてくださいね。
マークトウェイン号は4階建てですが、4階は操舵室となっているためゲストは3階までしか上れません。
実はフロアごとに名前がつけられており、1階から順にメインデッキ、プロムナードデッキ、テキサスデッキと言います。
おすすめの乗車場所は何と言っても最上階の3階です。
心地よい風を全身で感じながら、目の前に広がる風景を存分に楽しむことができます。
お天気がいい日はぜひ最上階に上がってみてくださいね。
運行中も他の階に移動することができるので、自分のお気に入り場所を探してみるのもおすすめです。
それではここから本題です。
蒸気船マークトウェイン号にまつわる豆知識をご紹介していきます。
蒸気船につけられた「マークトウェイン」という名前。
名前の由来は、ウォルト・ディズニーの愛読書「トム・ソーヤーの冒険」の作者マーク・トウェインに由来します。
とても有名なお話ですので、読んだことのある方も多いのではないでしょうか?
トム・ソーヤーの冒険が大好きだったウォルトは、アメリカ河を運行する蒸気船に「マークトウェイン」と名付け、アメリカ河に浮かぶ島に「トム・ソーヤ島」と名付けたのです。
トム・ソーヤ島の姿はマークトウェイン号からも見ることができます。
また、ウォルトのマーク・トウェインへ対する思いは、船内に飾られたこちらのポスターからも読み取ることができます。
Mark Twain
America’s Greatest Storyteller
“I like a good story well told.
That is the reason I am sometime forced to tell them myself.”-Mark Twain
マーク・トウェイン
アメリカの偉大なる作家
私はよく語られた素晴らしい物語が好きだ。
だからこそ、自分自身で彼らに言い聞かせるのだ。マーク・トウェインより
ウォルトはマーク・トウェインを敬愛し、マークトウェインにやってきたゲストへその素晴らしさを伝えたいと思っていたのでしょう。
最後の文はマーク・トウェインの言葉の引用だと思われますが、文章の内容からしてウォルトの心情をも表しているのではないかと推察しました。
マークトウェイン号に乗車する際はぜひこちらのポスターも探してみてくださいね。
マークトウェイン号に乗ったことがある方はお馴染みであろう、二人の男性ガイド。
彼らの陽気で息ピッタリな掛け合いはマークトウェイン号の名物とも言えます。
男性たちの正体は船長のランドルフ・ノックスと航海士のジェイコブ・ブラッグス。
彼らはマークトウェイン号やアメリカ河にまつわる様々なトリビアを教えてくれます。
船から見える様々な景色についても見所をしっかり教えてくれるので、彼らの話に耳を傾けていればアトラクションを惜しみなく楽しむことができます。
この場所で暮らす先住民たちや、
動物たちと出会うことができます。
乗船した際はガイドに耳を傾けてみてくださいね!
二人の陽気な会話を聞きながら楽しめるマークトウェイン号ですが、夜は一味違った表情を見せてくれます。
夜は船長のみが登場し、昼間のような賑やかな会話はありません。
その代わりにロマンチックな音楽が流れ、船上はムーディーで大人な雰囲気に。
船についた無数のライトが水面に反射し、船からの眺めはとてもきらびやかで美しいです。
カップル同士で乗車すればロマンチックな雰囲気になること間違いなし!
一日の終わりに、思い出を振り返りながら乗ってみては?
ここからはちょっとだけ現実味のあるお話になります。
マークトウェイン号は全長約34m、重さ約140トンもある大型船です。
実はこのマークトウェイン号、船舶の所有について定められた「船舶法」に基づき正式な船舶として千葉県浦安市に船籍登録されています。
船舶法に従い、船の1階にはマークトウェイン号の情報が掲示してあります。
パークの中とは言え、しっかりと法に則って規律に従っているのですね。
ところで、マークトウェイン号の下にレールがあるのかどうか、気になりませんか?
ズバリ、レールはあります。
アメリカ河は濁っているためレールを目視するのは難しいですが、安全面を考慮ししっかりとレールが敷かれています。
あれだけ大きな船、万が一操縦を誤って事故が起きてしまっては大変ですからね。
また、レールがあることを裏付ける証拠として以前行われていた「操縦体験」も挙げられます。
マークトウェイン号では昔、操舵室に入って船の操縦を体験できる特別プログラムを実施していました。
…もうお分かりですね。
何の知識もない一般ゲストでも操縦できたということは、レールの上を走っていて道を逸れる心配がないということ。
これこそが、マークトウェイン号の下にレールが敷かれている証拠です。
マークトウェイン号のモデルはミシシッピ河を運行していた外輪船であったり、ウエスタンリバー鉄道の車両に「ミシシッピ」と名付けられたり、何かとウエスタンランドとつながりのあるミシシッピ河。
そんなミシシッピ河とのつながりが、他にもあるのです。
時は遡り1983年の春。
東京ディズニーランドがグランドオープンする少し前、マークトウェイン号の就航式が行われました。
このとき、このアメリカ河にミシシッピ河から汲んできた一杯の水が注がれたのです。
40年近く経った今でも、ミシシッピ河の水はこの場所にあり続けているのです。
…と言いたいところですが、実際には過去に何度かメンテナンスでアメリカ河の水抜きが行われているため、その可能性は低そうですね(笑)
ともあれ、ミシシッピ河の水を注ぐという演出は本物にこだわるディズニーらしさが滲み出ていてとても素敵です。
マークトウェイン号に乗る際はそんなことも思い出してみると、さらにアメリカの旅を満喫できるかもしれません。
参考
【公式】東京ディズニーランドにはアメリカの水が流れている!?|東京ディズニーリゾート・ブログ | 東京ディズニーリゾート
【公式】時間や季節によって変わる、東京ディズニーリゾートのいろんな表情。~ウエスタンランド編~|東京ディズニーリゾート・ブログ | 東京ディズニーリゾート
蒸気船マークトウェイン号にまつわる豆知識のご紹介でした。
名前の由来や船内のポスター、ミシシッピ川の水など、ウォルト・ディズニーの思いとアトラクションに対するこだわりを感じられたのではないでしょうか。
皆さんもぜひウォルトが愛したマーク・トウェインに思いを馳せながら、大きく広がるアメリカ河を堪能してみては?
それでは、良い旅を!