2019年7月23日に東京ディズニーシーにオープンしたアトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」。
「ドリームフライヤー」という空飛ぶ乗り物に乗り世界を旅するという今までになかった開放的なアトラクションで人気を集め、オープンから2年以上経った今現在も根強い人気を誇っています。
ソアリンでは世界各国の様々な遺産や名所を訪れますが、その素敵な景色が一体どこの国にあるのか気になりますよね。
そこで本記事では、ソアリンで訪れる名所を順番にご紹介していきます。
ぜひアトラクションに乗車している気分でお付き合いくださいませ!
ソアリン:ファンタスティック・フライトは2019年7月23日に東京ディズニーシーにオープンしたシアター式アトラクションです。
東京ディズニーシーの玄関口であるメディテレーニアンハーバーに位置し、青い丸屋根が目印です。
ここファンタスティック・フライト・ミュージアムでは、飛行の研究に没頭しS.E.A.初の女性会員でもあったカメリア・ファルコの生誕100周年を記念し特別展を開催中です。
正式名称はSociety of Explorers and Adventures。
探検家や科学者などが集まる学会であり、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィチやクリストファー・コロンブスも会員でした。
ゲストたちは特別展に参加し、博物館のテラスから空飛ぶ乗り物「ドリームフライヤー」に乗り込み世界を旅する冒険に出かけるというストーリー。
風や匂いを感じながら世界の名所を旅し、非日常な体験をすることができます。
ちなみに、ソアリンのライドスルーミュージックが待望の音源化されました。
まるでアトラクションに乗っているかのような気分になれるので、ソアリン好きの方はぜひチェックしてみてください!
※2021年9月に発売された「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!ミュージック・アルバム」には収録されていませんのでご注意ください。
それでは早速ソアリンで訪れる名所をご紹介していきます。
ドリームフライヤーが飛び立って最初に訪れるのはスイスとイタリアの国境に跨るマッターホルンです。
アルプス山脈の中でも最高峰と名高く、標高は4478mです。
4つの斜面を持つピラミッド型の山で、アフリカ大陸のプレートが地殻変動により隆起した岩を氷河が削って現在の形になったとされています。
ソアリンではスイス側から山を越えて行くのですが、雪化粧した山脈が間近に迫り、自然の偉大さや美しさを体験することができます。
続いて訪れるのは崩れ落ちる氷河が印象的なグリーンランドです。
グリーンランドは北アメリカ北東部にある世界最大の島で、国土の広さは日本のおよそ5.7倍もあります。
独自の自治政府や議会が設立されているものの、正確にはデンマーク王国の自治領です。
ソアリンでは崩れ落ちる氷河や可愛らしいホッキョクグマの姿を見ることができます。
お次はガラッと雰囲気が変わり、穏やかな海と華やかな街並みが広がるシドニーへ。
正面にはかの有名なハーバーブリッジ、左側には世界遺産のシドニー・オペラハウスという絶景を空から見下ろしながら進んでいきます。
ハーバーブリッジの全長は1,149m。
8車線のハイウェイとシティレール、自転車専用道と歩道が通っており、車線が世界一多い橋としても知られています。
そしてシドニー・オペラハウスは20世紀を代表する近代建築物であり、世界的に有名な劇場です。
そんなシドニーの2大シンボルを空から眺められるとは、なんてリッチな体験なんでしょう。
目の前に迫るヘリコプターを交わして次に訪れるのは、ドイツの有名な世界遺産ノイシュヴァンシュタイン城。
雄大な森の中に佇むお城を上から望み、まるでおとぎ話の世界に入ってしまったかのような気分を味わえます。
ノイシュヴァンシュタイン城は19世紀、「古きドイツの騎士城の真の姿」というコンセプトでバイエルン国王であったルートヴィッヒ2世によって造られました。
現在はロマンティック街道の終点として人気のスポットとなっており、場内の見学も可能です。
ちなみに、本場アメリカのディズニーランド(※)にある眠れる森の美女のお城はノイシュヴァンシュタイン城をモデルに作られました。
※ディズニーランド・パリ、香港ディズニーランドにあるお城も同様です。
東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルはヨーロッパにある複数のお城であり、これらとは異なります。
ガラッと雰囲気が変わりお次は壮大なサバンナへ。
正面にはアフリカ大陸の最高峰と名高いキリマンジャロがそびえます。
キリマンジャロの標高は5,895m。
独立峰としては世界で最も高い山とされています。
ドリームフライヤーではたくさんの象たちと一緒にサバンナを駆け抜けていきます。
同時に草のような匂いを感じられ、まるで雄大な草原にいるかのような体験をすることができます。
二胡の穏やかなメロディと共にやってきたのは中国の有名な世界遺産である万里の長城。
生い茂る木々の鮮やかな緑と蝉の鳴き声で気分はすっかり夏模様です。
万里の長城は中国本土の北辺にある長大な城壁で、壁の長さはなんと6,259.6km。
日本列島の長さがおよそ3,000kmですので、2倍もの長さがあるのですね。
ドリームフライヤーがスピードを上げて万里の長城を駆け抜けていくシーンは、とても爽快で気持ちいいですよね。
万里の長城を駆け抜けた後はエジプトのピラミッドへ。
ラクダたちが優雅に歩く砂漠を越えた先に見えるのは、誰もが知る世界遺産の三大ピラミッドです。
三大ピラミッドは紀元前2500年頃、古代エジプトのファラオの陵墓として造られました。
左側からメンカウラー王、カフラー、クフ王が眠っているとされています。
ソアリンではメンカウラー王のピラミッドの上空スレスレを飛行するという現地でも体験できないスリル感を味わうことができます。
続いて訪れるのはインドの有名なタージ・マハルです。
ムガール帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが「後世に残るような墓で眠りたい」と残した亡き妻のために建てた霊廟です。
インド・イスラーム文化をを象徴する代表的な建築物として、世界遺産にも登録されています。
総大理石で造られたタージ・マハルは常時2万人の労働力を投入し、22年もの歳月をかけて造られました。
一夫多妻制の中で生涯一人の女性を愛し続けたシャー・ジャハーン。
美しい霊廟には、そんな美しい愛の物語も隠されているんですよ。
ソアリンでは甘い花のような香りを感じることができます。
タージ・マハルのドームが気球に早変わりし現れるのはアメリカのモニュメント・バレー。
その名の通りモニュメントのような独特な地形が印象的ですが、なんと2億7千万年位前の地層が現れたものが風化・侵食して形成されたと言われています。
風化は現在も進んでおり、今後岩山の形が変わる可能性もあるのだとか。
ソアリンでは右側の気球が一瞬隠れミッキーになるので、ぜひ気球にも注目してみてくださいね。
続いて訪れるのは南太平洋のフィジー南東にあるラウ諸島です。
ラウ諸島はメラネシアのフィジーとポリネシアのトンガの間にあるため、両者の文化が行き交う島でした。
緑豊かな島と透き通った海はリゾート地を彷彿とさせますが、フィジー島は観光地ではありません。
ソアリンではそんな中々立ち入れない場所を上空から眺めることができます。
ふわりと香るマリンのような爽やかな匂いも、気分をさらに高揚させてくれますね。
フィジーを代表するスポーツはクリケットですが、島を越えた先ではカヌーの大会が開催中。
思わず応援したくなるのは私だけでしょうか?
アトラクションも終盤に差し掛かってきました。
ここで訪れるのはアルゼンチンとブラジルに跨るイグアスの滝です。
「大いなる水」という意味を持つイグアスの滝は、275の滝で形成されています。
世界遺産であり、世界三大瀑布のひとつでもあります。
最大落差82m、そして滝幅はなんと2.7kmもあります。
アメリカ第32代大統領フランクリン・ルーズヴェルトの夫人はあまりの大きさに「可哀想なナイアガラ…」と言ったという有名な逸話からも、滝の大きさが計り知れますね。
イグアスの滝ではたくさんの虹が架かるのですが、もちろんソアリンでも虹を見ることができます。
ぜひ探してみてくださいね。
そして続いて見える景色は日本の都市:東京の夜景です。
明るく光り輝くレインボーブリッジや日本情緒溢れる屋形船、そして東京タワーという東京を象徴する景色を空から眺めることができます。
遠くには夕焼けに染まった富士山も見ることができます。
やはり東京の夜景は別格です。
光輝く景色を見ながら今までの旅の余韻に浸る…とても心地よい時間です。
東京タワーを越えた先にあるのは東京ディズニーシー。
世界を巡る旅から無事帰還です!
ドリームフライヤーはエントランス側からハーバーへ向かって飛んで行き、プロメテウス火山後ろから上がる花火と共にフィナーレを迎えます。
ソアリンは世界各国のディズニーパークにあるアトラクションですが、東京〜東京ディズニーシーの映像が見られるのは東京ディズニーシーだけ。
ここでしか味わえない特別な体験、ぜひご堪能あれ。
ソアリンに登場する世界の名所のご紹介でした。
皆さんが実際に訪れたい場所はありましたか?
有名な世界遺産から中々行くことのできない穴場まで、多種多様な場所を旅できるソアリン。
本場の歴史や豆知識を知ってから乗車すれば、今までよりもっと世界観に入り込めるかもしれませんよ。
中々海外旅行に行けない時代だからこそ、ソアリンで世界を旅してみては?
それでは、良い冒険を。
ボン・ビアッジョ!