こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーの中央にそびえたつプロメテウス火山。
プロメテウス火山を見ると、「東京ディズニーシーに来たな」と感じる人も多いのでは?
プロメテウス火山はもちろん本物ではなく作り物ですが、まるで本物のように思わせる細やかな演出が数多く施されています。
今回はそんなプロメテウス火山に隠された「細かすぎるこだわり」に目を向け、背景に隠された秘密を紐解いていきます。
ディズニーらしい世界観の創り方やゲストが全く気づけないような小さな仕掛けまで、知ればきっとインパが楽しくなる豆知識を詰め込みました。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
プロメテウス火山について
東京ディズニーシーの中央にこびえたつプロメテウス火山。
パークのほとんどの場所からその姿を望むことができるため、ランドマーク的存在となっています。
細部までこだわり抜かれたその姿は、まるで本物かと疑ってしまうほどです。
プロメテウス火山のモデル
プロメテウス火山は実在する山をモデルに作られました。
外見のモデルはイタリア・カンパニア州にあるヴェスヴィオ山。
日本では「ベスビオス火山」という方がポピュラーですね。
そして、名前のモデルになったのはギリシャ神話に登場する神プロメーテウス。
プロメーテウスは火の神として人々を救ったとされています。
現在も大きな噴火を繰り返しているプロメテウス火山。
「火の神」という名前はイメージにピッタリですね。
プロメテウス火山が誕生するまで
冒頭でもお話しした通り、プロメテウス火山はあくまでも人工火山です。
ですが、プロメテウス火山が誕生するまでの出来事を感じさせる細やかなこだわりが数多く隠されています。
ここからは現在のプロメテウス火山が誕生するまでの地殻変動や地表の変化について考察してご紹介していきます。
簡単にまとめると…
- 海底火山が何度も噴火
- 噴火によって海面が下がり、溶岩が陸に流れ出す
- その後再び海面が上がったことによりマグマと水がぶつかり、大爆発
- 爆発で大きな火口湖が出現し、マグマの出口は現在のプロメテウス火山の頂上になった
簡単じゃないですね(笑)
ここからはイラスト付きで説明していきます。
①海底火山の噴火
現在ミステリアスアイランドがある場所はその昔、海でした。
そんな海の底にあった海底火山は、長い年月をかけて何度も噴火を繰り返していました。
②溶岩が陸に流れ出す
噴火でマグマが流れ出したことにより海面が下がり、溶岩が陸地に流れ込む形で地形が変化していきました。
何度も噴火を繰り返すことにより少しずつ地形が変化していきます。
③マグマと水がぶつかり大爆発
その後、再び海面が上がったことによりマグマと水がぶつかり合い、ついに大噴火!
プロメテウス火山の地形が大きく変化しました。
④現在のプロメテウス火山へ
大噴火の後大きく開いた穴には海水が溜まり、現在のカルデラ湖ができました。
また同時に③の大噴火の影響で火口が移動し、現在のプロメテウス火山が誕生したのです。
プロメテウス火山は現在も火山活動が行われています。
今後、プロメテウス火山がどのように変化していくのか楽しみですね。
(私たちが見ることはできませんが…笑)
プロメテウス火山のディテールに隠れた豆知識
まるで本物以上に緻密に計算し尽くされ誕生したプロメテウス火山。
ここからは、そんなプロメテウス火山にまつわるこまかすぎるこだわりや豆知識についてご紹介していきます。
不定期に起こる噴火
プロメテウス火山は時折大きな轟音を上げ噴火しています。
もちろん本当に噴火しているのではなくプロパンガスを用いた演出なのですが、初めて見た方はびっくりしますよね。
噴火のタイミングは正確に決まっておらず、不定期です。
噴火が不定期なのも、プロメテウス火山の噴火活動は自然現象であることを再現するためです。
ちなみに、キャストさんに噴火の時間を尋ねると「自然現象なのでわかりません」と答えてくれます。
世界観を大切にしているディズニーのこだわりを感じされますね。
また、プロメテウス火山が噴火している間、ミステリアスアイランドの無線電灯がチカチカと点滅します。
なんでも、噴火の際に発生する電磁波によって送電が不安定になるからだそうです。
ミステリアスアイランドで噴火のタイミングに遭遇した場合は、ぜひ無線電灯にも注目してみてくださいね。
▷▷ミステリアスアイランドの照明についてはこちらでご紹介しています。
無線送電についても詳しく考察していますので、こちらもぜひあわせてご覧くださいませ。
防護ネットと飛散した溶岩
プロメテウス火山の火口下にあたる通路には、このようなものが設置されています。
スパターとも呼ばれる防護ネットで、上にはたくさんの溶岩が乗っています。
こちらはプロメテウス火山が噴火したときに降ってきた溶岩を防護するためのものですが、すごくリアルに作り込まれているので間近で見るとかなり物々しいです。
また、この辺りでは地面にも溶岩のシミが多数ついています。
なんとそれだけでなく、溶岩のシミはパークの外でも確認することができます。
かなりの大噴火だったようですね。
地層から分かること
プロメテウス火山の周辺では、層状になった地層を見ることができます。
岩の層と縞模様の層が交互に重なってできていることがわかりますね。
岩の層はマグマと水が触れ合って割れてできた層、縞模様の層は火山灰が蓄積してできた層です。
交互に重なっているということは、火山が何度も海底で噴火したということ。
つまりこの地層は、海の中で火山が噴火した証拠でもあるのです。
先述したプロメテウス火山誕生のお話を裏付けるポイントでもあります。
独特な見た目をしたパホイホイ溶岩
プロメテウス火山周辺では、様々な場所で溶岩流を見ることができます。
中でもプロメテウス火山に隣接するように広がる要塞:フォートレス・エクスプロレーションでは、パホイホイ溶岩という特徴的な溶岩を見ることができます。
パホイホイというのはハワイ語で「表面がなだらか」という意味で、その名の通り銀色をした滑らかで光沢があるのが特徴です。
パホイホイ溶岩は流れ出た溶岩が急激に冷えたことでガラス質になり生まれるとされており、小さな気泡をたくさん見ることができます。
この気泡は火山ガスが抜けた際にできるものであり、プロメテウス火山が噴火した際に火山ガスが発生したことを表しています。
ちなみに、パホイホイ溶岩はハワイのキラウエア山や日本の富士山で実際に見ることができる特徴なんだそうですよ。
火山ガスの影響?枯れた植物
ミステリアスアイランドの中央に広がるカルデラ湖の周辺では、枯れた植物を見ることができます。
なぜ枯れてしまっているのでしょうか?
パホイホイ溶岩の項目でもご紹介しましたが、プロメテウス火山は噴火の際に火山ガスが発生していたと思われます。
そのため、周辺の植物はガスの影響を受けて枯れてしまったようです。
植物を枯らしてしまうほどの火山ガス。
プロメテウス火山の噴火が大きかったことを裏付けるポイントのひとつでもありますね。
柱状節理は噴火の痕跡
ミステリアスアイランドからメディテレーニアンハーバーに抜けるトンネルの周辺では、特徴的なつくりをした柱状節理(ちゅうじょうせつり)を見ることができます。
柱状節理はマグマが冷え固まった後、体積が収縮したことによってできる割れ目のことで、主に4〜7角形の柱状になるのが特徴です。
こちらの周辺では天井や壁だけでなく、床にも柱状節理があった様子が描かれています。
噴火の形跡を間近で見られるポイントですので、ぜひ一度近くで見ていただきたいポイントです。
間欠泉に隠された驚きの演出
プロメテウス火山誕生のお話で、ミステリアスアイランドのカルデラ湖ではかつて何度も噴火が起きていたとご紹介しました。
カルデラ湖には、そのストーリーを裏付ける驚きの演出が隠されています。
皆さんは、カルデラ湖でたまに水しぶきが上がっているのを見たことはありませんか?
それらは間欠泉(かんけつせん)と呼ばれる現象です。
間欠泉は温かい水が勢いよく上に吹き出す自然現象で、温泉でも見ることができます。
また、この辺りでは岩の隙間から湯気が立ち上っています。
そんなカルデラ湖の間欠泉や湯気ですが、なんと実際に90度以上のお湯や湯気が噴き出しているのです。
ここで高温の水が噴き出しているということは、カルデラ湖の地下では現在もマグマが活動しているということ。
人工火山でありながら、地球が生きていることを感じられるとは不思議なものです。
もちろんゲストは触ることも温度を感じることもできません。
誰も気づかないような細やかな部分まで作り込まれているとは、本当に驚きですよね。
▷▷カルデラ湖についてはこちらでご紹介しています。
プロメテウス火山にまつわるその他の豆知識
プロメテウス火山には他にも隠された秘密やこだわりが数多く存在します。
当ブログでもご紹介していますので、ご興味のある方はこちらもあわせてご覧くださいませ。
▷▷プロメテウス火山が見る場所によって全く違う理由
▷▷ポートディスカバリーで噴火の音が聞こえない理由
▷▷プロメテウス火山に刺さった車の正体について
まとめ
プロメテウス火山にまつわるストーリーと豆知識のご紹介でした。
もはや本物と言えるのでは?と思ってしまうくらい、細かく作り込まれたプロメテウス火山。
少々マニアックな内容になってしまいましたが、お楽しみいただけましたか?
火山活動を感じさせる様々な痕跡を辿ることで、プロメテウス火山の存在感や偉大さをより感じていただけたのではないでしょうか。
東京ディズニーシーに訪れた際にはぜひ、プロメテウス火山に隠されたプロップスにも目を向けてみてください。
それでは、よい冒険を!
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