こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーリゾートはその世界観を守るために、「外の世界」を見せないための工夫が数多く取り入れられています。
パークの端には大きな木を植え、視界を遮り音を遮断しています。
そんな配慮があってこそ、私たちゲストは世界観に入り込み楽しむことができるのです。
ですが、東京ディズニーシーではあえて外の世界を見せている場所があることをご存知ですか?
あまりにも自然に溶け込んでいるため、知らないうちに見ている方も多いと思います。
今回はそんなディズニーの粋なこだわりをご紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
外の世界を見せないための工夫
「夢と魔法の王国」をテーマにした東京ディズニーランドと「冒険とイマジネーションの海へ」をテーマにした東京ディズニーシー。
東京ディズニーリゾートは「夢の国」と称されるように、現実の嫌なことを忘れ誰もが童心に返り楽しめる場所です。
そんな「夢の国」を実現するために、東京ディズニーリゾートは世界観をとても大切にしています。
現実世界をなるべく遠く感じさせるためにパーク内の雰囲気を大切にすることはもちろん、他にも様々な工夫がなされているのです。
視覚面ではテーマパークの外周に高い建物を建設し、外の景色が極力見えないように工夫をしています。
聴覚面では車の走行音が聞こえないようにするため、パーク内にある搬入用道路の近くには滝を設置して音を遮っています。
普通に遊んでいるだけでは気づかないような細やかなポイントですが、そのような数々の工夫によって私たちは現実世界を忘れて楽しめるのです。
こちらはアラビアンコーストの外周側です。
高い建物や木々で外の景色をシャットアウトしていますね。
パークのほとんどの場所が上の写真のように高い建物で覆われているのですが、東京ディズニーシーには例外的な場所があります。
それは一体どこなのか、見ていきましょう。
あえて外の世界を見せている場所!?
現実世界を忘れさせるために壁を高くしているはずのパーク内で、外の景色が見える場所があります。
それはパークの向かって左側。
※以前パークで配布していたガイドマップの地図より
上記で赤く記した場所は外周の壁が低く作られているのです。
実際に見てみると…
実際にパークの左側の景色を見てみましょう。
まずはハーバーの左側にかかる大きな橋ポンテ・ベッキオから。
目の前の海がずっと遠くまで広がっているように見えませんか?
実はこれが「あえて外の世界を見せている」景色なのです。
写真を拡大してみましょう。
実はパーク内の海は写真に記した場所までで、その向こうに広がる海は東京湾なのです。
このように他の景色をあえて風景の一部として見せる技法を借景と言い、日本庭園でも度々取り入れられています。
東京ディズニーシーでは借景を使い、あえて東京湾を見せることでパーク内の海が遠くまで広がっているように見せているのです。
ポートディスカバリーからも見てみましょう。
こちらも、海がつながっているように感じられますね。
借景を用いた風景はアメリカンウォーターフロントとポートディスカバリーをつなぐ列車「ディズニーシー・エレクトリック・レールウェイ」に乗車するとよく見えます。
乗車する際はぜひ海側に乗って、大きく広がる海を楽しんでみては?
リゾートラインに隠された秘密
さて、パーク内の海と東京湾がつながって見えるというお話をしましたが、実際にはパークと東京湾の間には結構距離があります。
パークの外側には大きな道路が通っていますし、東京ディズニーリゾートを周回するモノレール「ディズニー・リゾートライン」も通っています。
Google Mapで見てみるとより分かりやすいですね。
道路は低い地面を通っていて見えないにしても、リゾートラインはモノレールです。
比較的高い位置を通っているので、見えてしまいそうな気がしますよね。
ですがそこはディズニー。
パーク内の景観を守るために、リゾートラインが見えないよう工夫をしています。
リゾートラインは左手にニモ&フレンズ・シーライダーの建物が見える辺りでレールが低くなるのです。
こうすることでリゾートラインの位置よりパークの地面が高くなります。
よってパーク内からはモノレールが見えず、海がすぐそこに広がっているように見えるというわけです。
緻密に計算しつくされて生まれた粋な工夫ですよね。
リゾートラインに乗車する際は、このような工夫を楽しみながら乗ってみるのも楽しいかもしれませんよ。
まとめ
様々な場所で外の世界を見せないための工夫をしている東京ディズニーリゾート。
あえてその逆を取り入れているとは、驚きですよね。
ですがその粋な工夫によって、パークの海が大きく広がっているように見えるのです。
東京ディズニーシーに訪れた際は、ぜひ壮大な海を感じながらお散歩してみては?
それでは、行ってらっしゃい!
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