こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーランド、そして東京ディズニーシーには様々なテーマポートがあり、それぞれ異なる世界観でゲストを楽しませてくれます。
アトラクションや建物の雰囲気、流れるBGMやキャストさんのあいさつやコスチュームなど、テーマポートごとに全く違う世界を味わうことができて楽しいですよね。
ですが、中にはテーマポートをも超越するエピソードやプロップスがあることをご存知ですか?
今回はそんな深い仕掛けの中から、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドと東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントの繋がりについてご紹介していきます。
アドベンチャーランドにあるカエルの広告
東京ディズニーランドにあるテーマポート:アドベンチャーランド。
冒険とロマンの世界を舞台にしたテーマポートで、ニューオリンズの街並みや熱帯ジャングルの世界を体験することができます。
アドベンチャーランドは大まかに3つのエリアに分けることができます。
- ニューオリンズの街並みを再現したロイヤルストリート
- ポリネシアをイメージしたポリネシアン
- 飲食店が立ち並ぶダイニングエリア
ひとつのテーマポートの中でもエリアによって全く雰囲気が異なるため、お散歩をしているだけでもとても楽しめるテーマポートとなっています。
そんなアドベンチャーランドの中で今回ご紹介するのはダイニングエリアにあるとある広告についてです。
広告がある場所
広告があるのは、中華料理レストラン「チャイナボイジャー」や軽食を扱うレストラン「ボイラールーム・バイツ」に程近いこちらの飲食スペースです。
こちらの場所はコーラルランディング・マーカンタイルという名前が付けられており、近隣のレストランで購入したメニューをいただくことができます。
コーラル(Coral)は珊瑚、ランディング(Landing)は上陸、マーカンタイル(Mercantile)は貿易という意味を持つことから、おそらくこちらのサロンはかつて珊瑚を取り扱う貿易場所だったのではないでしょうか。
広告の内容とは?
コーラルランディング・マーカンタイルの壁には、数々の広告が貼られています。
アイスクリーム、牛革ブランド、牛乳や卵など様々な広告がありますが、中でもカエルのイラストが描かれたこちらの広告にご注目。
FROG IN YOUR THROAT
10¢
ALL DRUGGISTS
Stop that tickle!
Greatest Cough & Voice Lozenge on Earth
喉にカエル
10セント
すべての薬剤師
そのムズムズを止める!
地球上で最大の咳と声にはこのトローチを
喉のムズムズやガラガラ声をカエルに例えたユニークな広告です。
アドベンチャーランドの正確な年代は公表されていませんが、下記理由を踏まえるとおそらく19世紀頃をモデルにしていると思われます。
- 星条旗の星の数が23個(23個だったのは1820年〜1822年)
- アトラクション「カリブの海賊」の舞台になっている家の持ち主ジャン・ラフィットは没年1826年と言われている
※一方で壁に1950年のカレンダーが貼ってあるため、年代については疑問が残りますが…。
そんな昔からトローチが存在していたとは、驚きですね。
アメリカンウォーターフロントに同じ広告がある?
さて、舞台は変わってお隣東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロント。
20世紀初頭のアメリカを舞台にしたテーマポートです。
アメリカンウォーターフロントもアドベンチャーランドと同じく、3つのエリアに分けることができます。
- ニューヨークの街並みを再現したニューヨークエリア
- のどかな田舎の港町をイメージしたケープコッド
- 移動式遊園地のあるトイビル・トロリーパーク
中でもニューヨークエリアはカラフルでおしゃれな建物が立ち並び、明るく華やかな雰囲気です。
ショー公演を行なっているブロードウェイ・ミュージックシアターや、ダッフィーグッズを多数取り扱う大きなショップ「マクダックス・デパートメントストア」があるエリアとしても有名ですね。
広告がある場所
そんな華やかな街ニューヨークにある電動式トロリー「エレクトリックレールウェイ」。
アメリカンウォーターフロントとポートディスカバリーを結ぶ移動式アトラクションですので、移動の際に使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
エレクトリックレールウェイの駅舎には数々の広告ポスターが貼られています。
ハンバーガー、おもちゃ、スチーマーラインなど、他ジャンルの広告が貼られています。
その中に、既視感のあるものが…。
アドベンチャーランドで見たものとそっくりです!
アドベンチャーランドの広告との違い
アドベンチャーランドの広告と酷似している広告。
こちらも解読してみましょう。
FROG IN YOUR THROAT
10¢
FOR COUGHS & COLDS
ASK YOUR DRUGGIST.
喉にカエル
10セント
咳や風邪に
薬剤師にお尋ねください。
言い回しは多少異なりますが、アドベンチャーランドの広告同様喉のイガイガをカエルに例えています。
アドベンチャーランドのものに比べて、カラー印刷になるなど少し豪華になった印象がありますね。
さらに、広告の下に注目してみると…
PRINCE CHARMING COUGH DROPS
プリンス・チャーミングのど飴
こんなところにディズニー映画『シンデレラ』に登場する王子チャーミングの名前がありました!
チャーミングの名前を用いることによって、親しみやすさを印象付ける目的があったのかもしれませんね。
広告が異なる理由
アドベンチャーランドとアメリカンウォーターフロントでは広告のデザインが少し異なりますが、これにはテーマポートの時代背景が大きく関係しています。
先にもご紹介した通り、アドベンチャーランドは19世紀頃をモデルにしています。
一方でアメリカンウォーターフロントは20世紀初頭、厳密には1912年が舞台です。
ふたつのテーマポートは100年近くの差があるのです。
19世紀頃誕生したトローチがのど飴に形を変え、20世紀初頭でも販売されている…
時代を超えて愛される、かなりのロングセラー商品のようですね。
ちなみに、アメリカンウォーターフロントにあるお土産ショップ「スチームボード・ミッキーズ」の建物裏にも同様の広告があります。
こちらもぜひ探してみてくださいね。
まとめ
東京ディズニーランドのアドベンチャーランドと東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロント。
カエルの広告は、そんなふたつのテーマポートが時代を超えて繋がっていることを感じさせてくれます。
パーク内には他にもエリアやテーマポートを超えた繋がりを感じられるプロップスが数多く隠されていますので、皆さんもぜひ探してみてください。
それでは、良い冒険を!
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