東京ディズニーシーにあるアトラクション「タワー・オブ・テラー」。
東京ディズニーリゾート唯一のフリーフォールタイプの絶叫アトラクションということで人気を集めています。
そんなタワー・オブ・テラーでは、2022年1月6日から2022年3月30日まで怖さを倍増した特別プログラム「タワー・オブ・テラー“アンリミテッド”」を開催しています。
私は絶叫系が苦手なのですが、先日勇気を出してチャレンジしてきました。
そして「この方法なら乗れる!」という乗車方法を確立しました!
今回はその方法を詳細にお伝えします。
アトラクションのストーリーや通常版との違いなどもあわせてご紹介していきますので、今後乗車する予定がある方はぜひ最後までご覧くださいませ。
タワー・オブ・テラーは2006年9月に東京ディズニーシーにグランドオープンしたフリーフォール(垂直落下)系絶叫アトラクションです。
略して「タワテラ」や「ToT」と表記されることも多いです。
ライドはもちろん、ストーリーや演出も恐怖心を煽る内容となっているため東京ディズニーリゾート最恐アトラクションともいわれています。
▷▷克服方法へ飛びたい方はこちらへどうぞ。
現在タワー・オブ・テラーがあるのこの場所には、かつて大富豪のハリソン・ハイタワー三世がオーナーを務めていたホテル・ハイタワーがありました。
彼は世界中を旅しては価値のある骨董品や美術品を次々を強奪し、ホテル内のあちらこちらに飾っていました。
あるときハイタワー三世はコレクションの一部にするためアフリカのコンゴ川流域に住む部族ムトゥンドゥ族から「シリキ・ウトゥンドゥ」という奇妙な偶像を強奪します。
時は流れ1889年12月31日。
ハイタワー三世はシリキ・ウトゥンドゥをお披露目すべく、ホテルで記者会見を開きます。
記者からシリキ・ウトゥンドゥは呪いの偶像と言われているのでは?と問われるも、彼は「呪いなど馬鹿馬鹿しい!」と一蹴しました。
そしてその晩、彼が乗っていたエレベーターで不可解な事故が起きました。
事故後エレベーターに残されていたのは無傷のシリキ・ウトゥンドゥとハイタワー三世の帽子だけ。
彼は不可思議な失踪を遂げたのです。
ホテル・ハイタワーは閉鎖され、市民からはやがて「タワー・オブ・テラー(恐怖のホテル)」と呼ばれるようになりました。
そして次第に市民たちにも忘れられ、閉鎖から13年が経った1912年。
ニューヨーク市保存協会はホテルの改修工事を実施し、数々のコレクションを巡る見学ツアーを開催することにしました。
ゲストたちはこのツアーに参加し様々なコレクションを見て回り、最後に業務用のエレベーターでハイタワー三世の部屋に向かいます。
そこで起こる予想外の出来事とは…?
タワー・オブ・テラーのストーリーはもちろんディズニーが作った架空のお話なのですが、細部まで作り込まれているためかなりリアリティを感じる内容となっています。
そのため東京ディズニーリゾートで最もバックグラウンドストーリーが深いアトラクションとも言われています。
たとえばアトラクション乗車前に通る庭園は草木が生えていたり、ロビーに放置されているコートなどの小物は埃を被っていたり、ホテルが長年手入れされずに放置されていたことを窺えるヒントがたくさん隠されています。
アトラクションに乗る際はぜひ建物の装飾やプロップスなどにも目を向けてみるとさらに世界観に没頭できますよ。
それでは、ここからタワー・オブ・テラー“アンリミテッド”についてご紹介していきます。
タワー・オブ・テラー“アンリミテッド”はタワー・オブ・テラーで2022年1月6日から2022年3月30日まで開催されている期間限定のプログラムです。
アンリミテッドではライドが通常とは全く異なる動き方をします。
その予想外の動きや演出により、いつもより怖さが倍増していると言えるでしょう。
アンリミテッドは過去に2019年、2020年にも開催されており、2022年も過去のものと同様の内容となっています。
アトラクションのタイトルにもなっている「アンリミテッド」。
アンリミテッド(unlimited)は直訳すると無制限・制約を受けないという意味です。
通常版は大落下2回および中落下1回の合計3回の落下がありますが、アンリミテッドではさらに落下の回数が増えます。
また乗車中の演出も追加され、通常版よりも怖くなっています。
“アンリミテッド”には「今まで以上の恐怖を味わえる」という意味が込められているようですね。
タワー・オブ・テラーはA・B・Cの3つのツアーに分かれますが、アンリミテッドはツアーによってエレベーターの動きが異なります。
※2019年のアンリミテッドでは通常版を含む3パターンで運営されていたのですが、2020年以降は通常版以外の2パターンで運営されています。
私が行った日はツアーAがLEVEL13シャドウ・オブ・シリキ、ツアーBがLEVEL13でした。
ですがこれは期間中何度もシャッフルされるため、今後も変更になる可能性が高いです。
基本のストーリーはいずれも同じですので、乗車するまで自分がどのパターンなのか分かりません。
絶叫好きにはたまりませんが、苦手な方にとっては大きな不安要素です…。
ですが大丈夫です。
ここからアンリミテッドの克服方法を詳しくご紹介していきますので、どうかご安心ください!
お待たせしました。
ここから本題です。
大人になってからレイジングスピリッツに乗って泣いた程絶叫系が苦手だった私がタワー・オブ・テラー “アンリミテッド”を克服できた方法をご紹介していきます。
以前こちらで通常版のタワー・オブ・テラーの克服方法を書いたのですが、アンリミテッドでも基本は通常版と同じ対策方法でOKです。
ひとつずつおさらいしつつ、アンリミテッドに乗る際に追加でできる対策とあわせてご紹介していきます。
ライドに乗ったらまずシートベルトを着用します。
タワー・オブ・テラーのシートベルトは右肩後ろから引き出して左腰脇にバックルを差し込んで固定する3点式です。
車のシートベルトをイメージしてもらえると相違ないと思います。
絶叫系が不得意な方が中でも特に苦手とするのが、内臓がふわっと浮く浮遊感(Gとも言われます)ではないでしょうか?
あの感覚、なんとも気持ち悪いですよね…。
タワテラも普通に乗ったらものすごく強いGがかかりますが、しっかり対策をすればこの浮遊感を最小限にすることができます。
浮遊感をなくすのに最も有効な対処法がシートベルトをきつく締めることです。
座席に座ったらシートベルトを締め、姿勢をよくして待ちましょう。
全員がシートベルトを締め終わるとキャストさんがシートベルトのロックをかけます。
このロックをかけるタイミングで姿勢を正し身体を座席にピッタリと密着させ、息を吸って身体を細くしましょう。
もちろん、苦しくない程度に調整してくださいね。
ロックをかけるタイミングはキャストさんによって声をかけてくれる方もいますが、何も言わない方が多いです。
ロックボタンは座った状態から見て左側正面(入り口から見ると右側の一番前の座席前)にありますので、キャストさんがそのあたりに手をスタンバイしていたらまもなくロックがかかると思って身体を細くして待ちましょう。
このタイミングでシートベルトが伸びているとそのままの緩さで固定されてしまい、もの凄くGがかかることになりますのでご注意ください。
油断すると本当にお尻が空中に浮きます…。
ふたつめのポイントは、落下のタイミングで足と手とお腹に力を入れて踏ん張ることです。
タワテラでは大きく落ちる大落下とそれよりは小規模な中落下の2パターンの落ち方があるのですが、正直乗り慣れている方でないと中落下のタイミングを掴むのは難しいです。
落下のタイミングについては本記事の後半で詳しくご紹介しますが、全部把握するのは難しいという方も最も落下距離が長い大落下は必ず力を入れましょう。
LEVEL13、シャドウ・オブ・シリキ、通常版いずれも最も大きな落下は外の景色が見えてからです。
外の景色が見えたら足をしっかりと地面につけて手すりを掴み、ぐーっとお腹に力を入れましょう。
Gが最もかかるのは落下し始めのタイミングですので、落下中はそこまで強い浮遊感は感じません。
とにかく落下し始めはしっかりと踏ん張ってください!
また上昇の際も多少内臓が動きますが、落下のときとは違い押しつけられるような感覚に近いです。
個人差はあるかと思いますが、私はそこまでの気持ち悪さは感じませんでした。
絶叫系が苦手な方にありがちなのが、怖くて目を瞑ってしまったり声を出さずに縮こまってしまうことです。
ですがこれらは全くの逆効果です。
怖かったらためらわずに叫びましょう。
叫ぶことで身体の緊張が解け、自然とお腹に力が入るようになります。
つまり対処法②との相乗効果が得られるということです。
タワー・オブ・テラーは落下や急上昇、暗闇に大きな音と怖い要素が盛りだくさんです。
そのため終始誰かしら叫んでいますので、恥ずかしがらずに声を出して大丈夫です。
一回叫んでしまえば羞恥心など消え去りますよ!
通常版では①〜③と比にならないほど効果がある対処法としてご紹介した上を見るという方法。
アンリミテッドでも応用できます。
ただしライドの動きが予測しにくいため、通常版ほどの強い効果は得られない場合もあることをご了承ください。
方法は簡単。
落下・上昇のタイミングで上(天井)を見るだけです。
ポイントは目線だけ上を向けるのではなく、首を曲げて顔ごと上を向くことです。
本当にこれだけで効果があるので、騙されたと思ってやってみてください。
私は通常版で試したところ怖くなくなるどころか気持ちよさすら感じてしまう始末でしたが、アンリミテッドでは怖さは半減したものの「全く怖くない!」という程の効果は得られませんでした…。
アンリミテッドではこの後ご紹介する⑤の対処法もしっかり予習しておきましょう!
ちなみに私はこの方法でタワテラ通常版を克服したのですが、あまりに楽に乗れるようになったため絶叫系が得意になった気がしてしまうほどでした。
試しに上を向かずに乗ったところもの凄く怖かったので、絶叫系が得意になったわけではなかったのですが(笑)
上を見るという方法はそれほど効果覿面ですので、アンリミテッドでもぜひ試してみてください。
①〜④は通常版の克服方法と同様です。
ここからご紹介する内容がアンリミテッドに乗る際の対策方法です。
先にもお伝えした通り、アンリミテッドはツアーの場所によってライドの内容が異なります。
「LEVEL13」「LEVEL13シャドウ・オブ・シリキ」の2パターンを見分けるために、乗車前にそれぞれの動き方や特徴をある程度予習していくことをおすすめします。
書斎のシーン後に赤い光と共に上昇
→LEVEL13
書斎のシーン後にキラキラしない
→シャドウ・オブ・シリキ
書斎のシーン後すぐに手を振る部屋へ
→通常版
※2020年以降アンリミテッドに通常版は含まれていませんが、参考のために通常盤もあわせて記載しています。
この見分け方を覚えていれば、自分がどのパターンに乗っているか把握することができます。
ちなみに怖さは通常版 < LEVEL13 < シャドウ・オブ・シリキと言われています。
私も全パターン乗りましたが、シャドウ・オブ・シリキが最も怖いと感じました。
それでは、ここからそれぞれのパターンのライドの動き方(※)をご紹介していきます。
盛大なネタバレを含みますので、ネタバレせずに楽しみたいという方はご注意ください。
※細かい部分は正確性に欠ける可能性がありますがご了承ください。また、内容は今後変更される可能性がございます。
LEVEL13の特徴は通常版に比べて音や光といった演出が増え、落下するかと思ったら上昇する、といったライドの動きのフェイントが多いことです。
最初の落下のタイミングが3つのパターンの中で最も早く、上昇と落下を繰り返すため前半は結構怖いです。
ですが一方で大落下以降は通常版とほぼ同じ動き方をするため、前半を乗り越えられれば安泰とも言えます。
順に追ってライドの動きをご説明します。
①エレベーターが上昇し書斎へ
始まりは通常版と同じです。
エレベーターがゆっくり上昇し、ハイタワー三世の書斎に到着します。
ハイタワーがシリキによって突き飛ばされたあと、辺り一面がキラキラします。
②赤い光と共に上昇と落下を繰り返す
書斎のドアが閉まった後わずかな間を挟んだかと思えばいきなりドン!という音と共に赤い光に照らされ、エレベーターが上昇。
止まったかと思ったそのとき、再びドン!という音と共に上昇・落下・再び上昇します。
③鏡の部屋
扉が開くとそこは鏡の部屋。
本来ある「この世の自分に別れを〜」というセリフはなく、すぐにシリキが出てきて真っ暗になります。
④落下からの急上昇
エレベーターが揺れ、中落下。
その後電気が付き、高速で最上部まで急上昇します。
このときのスピード感は通常版より速いです。
⑤大落下〜フィナーレ
最上部に到着するとゆっくりと落下し始め、その後急に猛スピードで落下。
このフェイント、知らないと結構ビックリします。
大落下の後は再び内部で上昇・落下して終了です。
通常版に慣れていた私の感想ですと、前半の予想を裏切る動き方は結構怖かったです。
ですが最上部からの落下は一度のみですので、後半は楽しんで乗れました。
また通常版にはないロープの擦れる音や衝突音が聞こえたり、不気味な赤い光が登場したり、演出面での怖さが増していました。
ですが流れを知っていれば「耐えられないほど怖い」ということはないと思います。
LEVEL13シャドウ・オブ・シリキは3つのパターンの中で最も怖いとされています。
落下回数も7回とずば抜けて多く、何も知らずに乗ったらかなり怖いと思います…。
タイトルの通り、LEVEL13の怖さにシリキ・ウトゥンドゥの演出をプラスしたようなイメージです。
①エレベーターが上昇し書斎へ
こちらも始まりは通常版と同じです。
エレベーターがゆっくり上昇し、ハイタワー三世の書斎に到着します。
ハイタワーがシリキによって突き飛ばされますが、ここでキラキラの画面は出ずに暗くなります。
②鏡の部屋
キラキラが出ないこと以外、通常版と同じです。
エレベーターはゆっくりと鏡の部屋へ。
「この世の自分に別れを〜」のセリフの後、扉が閉まります。
③2回の落下の後急上昇
扉が閉まるといきなり落下。
一度止まり前方にシリキの影が映し出されます。
シリキがエレベーターのロープを切ると、再び落下。
そしてそのまま最上部まで急上昇します。
④フェイントからの大落下
最上部からふたつ下の窓まで落下したかと思えば再び最上部へ上昇。
そこから一気に大落下します。
ここのフェイントはLEVEL13以上の恐怖です。
⑤落下と上昇を繰り返す
大落下の後は再び上昇・落下。
止まると扉が開き、キラキラした空間の中にシリキが登場。
その後落下したかと思えば再び上昇・落下して終了です。
内容を見ていただければ一目瞭然なのですが、怖さは間違いなくNo.1です。
またライドの途中にシリキが登場するなど、LEVEL13同様演出が加えられさらに怖さがパワーアップしています。
「頑張れば通常版に乗れる」方は乗れると思いますが、「通常版もキツイ」という方にはハードルが高めかもしれません。
とはいえ乗車するまでどこのツアーに当たるかは分からないので、書斎のシーンでキラキラしなかったら覚悟を決めましょう(笑)
最後に通常版のおさらいです。
通常版は落下回数は3回と少なめですが、その分落下距離も長いです。
中には大きな落下が多い通常版の方が苦手だという方もいるようです。
①エレベーターが上昇し書斎へ
エレベーターがゆっくり上昇し、ハイタワー三世の書斎に到着します。
ハイタワーがシリキによって突き飛ばされた後、辺り一面がキラキラします。
②鏡の部屋
エレベーターがゆっくり動き鏡の部屋へ。
「この世の自分に別れを〜」のセリフの後にシリキの目が光り、扉が閉まります。
③最上部へ急上昇・落下
扉が閉まると最上部まで一気に上昇。
落ちたと思ったらふたつ下の窓のところで一旦停止し、その後大落下します。
④内部で上昇・落下
大落下した後続けて上昇し、落下します。
止まることなく動くため、上昇しているのか落下しているのか分からなくなります。
⑤再び大落下
窓が見える位置まで上昇し、ガタガタと揺れた後再び大落下して終了です。
LEVEL13やシャドウ・オブ・シリキに比べると単純に見えますね。
ですが通常版も大きな落下があるため何も対策せずに乗るとかなり怖いです。
絶叫系が苦手だという方は通常版でも油断せずに、上記でご紹介した対処法を取り入れてみてください。
ここでもう一度パターンの見分け方をおさらいしておきましょう。
LEVEL13は前半をクリアできれば通常版とほぼ同じ動きをしますが、シャドウ・オブ・シリキは最後まで気を抜かずに踏ん張る必要があります。
シャドウ・オブ・シリキに当たった場合も上記でご紹介した対処法①〜⑤を取り入れることでかなり恐怖を軽減することが可能ですので、絶叫系が苦手な方はぜひ実践してみてください。
苦手を克服してタワー・オブ・テラーのツアーを楽しめる方が一人でも多くなりますように!
私がタワー・オブ・テラー“アンリミテッド”を克服できた方法のご紹介でした。
どれも気軽にできるものばかりですので、苦手意識がある方はぜひ取り入れてみてください。
それでは、いってらっしゃい!