こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーの人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」。
東京ディズニーリゾートで唯一のフリーフォールタイプの絶叫系アトラクションです。
タワー・オブ・テラーは乗り物のみらなず演出や付随するストーリーも怖いため、スリルを求める多くのゲストが連日列を連ねています。
そんなタワー・オブ・テラーはQライン(待機列)にも細やかなこだわりが数多く隠されています。
一見すると何気ない装飾にも意味があり、ストーリーが用意されているのです。
中でも今回はQラインの一部である「インドの庭園」にあるプロップスに焦点を当てて詳しくご紹介していきます。
ハイタワー三世の人となりを知るヒントも隠されていますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
タワー・オブ・テラーにある3つの庭園について
東京ディズニーシー向かって左側に広がるテーマポート:アメリカンウォーターフロント。
20世紀初頭のアメリカが舞台のこのエリアで一際目立つこちらの建物がタワー・オブ・テラーです。
ここにはかつて、ホテル・ハイタワーというホテルがありました。
ホテルのオーナーは皆さんご存知ハリソン・ハイタワー三世。
アトラクションのキーパーソンでもありますね。
彼はとても傲慢な性格で、世界中を旅しては価値のある美術品や骨董品を強奪しホテルのあちらこちらに飾っていました。
あるとき彼が謎の失踪を遂げたことでホテルは閉鎖されたのですが、13年経った今もホテルだった頃の面影を感じられるポイントがいくつも残されています。
そのひとつがQラインで通る庭園です。
ホテル・ハイタワーには3つの庭園があります。
- 瞑想の庭園
- インドの庭園
- 太陽の庭園
3つの庭園のうち、瞑想の庭園とインドの庭園はQラインで見ることができます(※)。
一方で太陽の庭園は建物の屋上にあるため、ゲストは見ることができません。
※待ち時間が短いときは入ることができません。
今回は中でもハイタワー三世がインド探検で収集したコレクションが飾られているインドの庭園についてご紹介していきます。
他の2つの庭園については別の記事で詳しくご紹介しています。
▷▷瞑想の庭園について
▷▷太陽の庭園について
こちらもぜひあわせてご覧くださいませ。
インドの庭園にあるさまざまなものとは?
インドの庭園にはハイタワー三世がインド探検で手に入れたものが飾られています。
それでは早速ひとつずつ見ていきましょう。
入り口のプレート
インドの庭園は瞑想の庭園から続く道順の先にあります。
瞑想の庭園のターラー像を越えた先にあるこちらがインドの庭園の入り口です。
入り口の柱にはプレートがあります。
GARDEN of INDIA
Here I Have Gathered
Works Of Enduring
Beauty And Mystery
From Distant Fabled
Kingdoms To Fashion A Kingdom
Of My Own.
HARRISON HIGHTOWER
インドの庭園
私にふさわしい美しさと神秘を持ち合わせた作品を遥か遠い伝説の王国から集めた。
ハリソン・ハイタワー
「伝説の王国」はインドのことを指しているようですね。
文章からもハイタワー三世の傲慢な性格が滲み出ています。
柱の上部には左右違う彫像があります。
動物の種類は分からなかったのですが、威嚇するように下を見下ろしています。
赤い扉
庭園を少し進むと、左側の少し奥まったところにこのような赤い扉があります。
「HOTEL STAFF ONLY」と書いてあることから、ホテル・ハイタワーのバックヤードへ繋がっているようです。
豪華な石造りの門の中にはめられた木造の古びた扉。
どこかアンバランスさを感じる見た目ですが、こちらの赤い扉はデザインを気に入ったハイタワーが持ち帰ってきたものなのです。
扉の上の彫像はコブラです。
コブラは猛毒を持つ毒蛇ですが、インドでは神聖な蛇として大切にされているそうです。
破壊神シヴァと蛇神ナーガ像
インドの庭園で一際目を引くこちらの像は、ヒンドゥー教の神であるシヴァとインド神話に登場する蛇神のナーガです。
シヴァは「創造と破壊」などといった二面性を持った神様で、最も力を持つ最高神の一柱です。
ちなみに瞑想の庭園にあるカーリー像はシヴァの配偶神(※)。
カーリー像も二面性を持っており、シヴァとの共通点も多い神様です。
※正確にはシヴァの配偶神パールヴァティーの一面がカーリーであるとされています。
そしてシヴァの持っている剣に絡みつき背後から顔を覗かせているのは蛇神のナーガです。
ナーガはコブラが神格化して誕生した蛇神です。
ナーガは7つの頭で描かれることが多いのですが、こちらの像もいくつか取れてしまっているものの元々7頭あったことが分かります。
ナーガはシヴァと行動を共にし、悪魔との戦いではシヴァをサポートする頼もしい存在であるとされています。
孔雀の噴水
続いては鮮やかな青が目を引くこちら。
羽を大きく広げた孔雀の噴水です。
とても繊細で緻密なモザイクタイルが印象的ですね。
素通りしてしまいがちな場所ですが、ぜひ一度ゆっくり見ていただきたいポイントです。
孔雀の羽を囲うように顔を出しているのはシヴァ像でも登場したナーガ。
猛毒を持つコブラですが、実は孔雀が大の苦手。
孔雀はコブラの持つ神経毒に耐性があり、毒蛇すら食べてしまう生き物なのです。
コブラは孔雀の背後から顔を出し、舌を伸ばしています。
天敵に刃向かっていく様子を描いているのでしょうか。
危険な植物たち
庭園にはさまざまなプレートが立てられています。
これらもひとつずつ解読していきましょう。
庭師の苦労
まずこちらはインドの庭園に入ってすぐのとろこにあるプレートです。
My Gardeners Toil
To Bring
This Beauty To You -
Please Mind
Where You Walk
庭師はこの美しさを保つために苦労している
ぜひよく見てほしい
現在は荒れ果ててしまっている庭園ですが、ホテルとして賑わっていた頃はとても綺麗に手入れされた素敵な空間だったのでしょうね。
火の花
続いてシヴァ像の近くにあるプレートです。
“Fire Blossom”
Flagrate Americanus
I Alone Survived The Expedition
To Bring This Priceless Specimen
To My Garden.
Harrison Hightower
「火の花」
アメリカ人を燃やす
私だけが生き延びたこの貴重な標本をこの庭にもたらす。
ハリソン・ハイタワー
Flagrate Americanusはラテン語です。
火傷するほどの高音を帯びる花が植えられていたのでしょうか?
血の蘭
続いて中央の木の根元にあるこちらのプレートを見ていきましょう。
Night-Blooming
Blood Orchid
(Epiphyllum Nocturna hightower)
Gift From a Grateful
Asian Potentate
夜に咲く血の蘭
(夜に咲くクジャクサボテン属)
アジアの支配者より感謝の贈り物
「血の蘭」というのは、血の色のように深い真紅色をした蘭のことでしょう。
ここには夜に咲く蘭が植えられていたようです。
アマゾンの絞首
最後も同じく木の根元にあるプレートです。
“Amazonian Garrote”
Strangulate Amazonis
Choking Hazard
Do Not Approach
「アマゾンの絞首」
アマゾンを窒息させる
近づくな
Strangulate Amazonisおそらくエスペラント語です。
アマゾン地域の人々を窒息させる植物とは、一体どのような代物なのでしょうか。
毒ガスのようなものを放出する植物なのかもしれませんね。
プレートにあった植物はホテルが放置されていた13年の間に全て枯れてなくなってしまいました。
ホテル・ハイタワーがホテルとして存命だった頃の綺麗な庭園も気になりますが、プレートから察するに落ち着いて見ていられない植物ばかりだったのかもしれませんね。
おまけ インド探検の写真
ハイタワー三世がインド探検から持ち帰ったコレクションが飾られたインドの庭園、いかがでしたでしょうか。
実はそのインド探検の様子を写真で見ることができる場所があります。
それがアトラクションの出口付近にあるお土産ショップ「タワー・オブ・テラー・メモラビリア」です。
ハイタワー三世の希望によりインド風の内装になったこちらの部屋。
壁や柱の装飾や飾ってある小物など、インドの雰囲気を感じられる要素がたくさん詰まっています。
中でも壁に飾られた数々の写真は彼がインド探検を敢行したときのものです。
アトラクションに乗車した際はぜひこちらもあわせて見てみてくださいね。
▷▷タワー・オブ・テラー・メモラビリアについてはこちらで詳しくご紹介しています。
まとめ
タワー・オブ・テラーのQラインで見られるインドの庭園にまつわる豆知識のご紹介でした。
シヴァ像や孔雀の像など、貴重な美術品を見ることができるインドの庭園。
瞑想の庭園とはまた一味違う雰囲気をぜひご堪能あれ。
それでは、良いツアーを!
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