こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーの絶叫系アトラクション「タワー・オブ・テラー」。
東京ディズニーリゾート唯一のフリーフォール系アトラクションということもあり、2006年にオープンして以来根強い人気を集め続けています。
タワー・オブ・テラーはライドのみならず付随するストーリーがとても細かく作られており、まるで実話かのようなリアルな恐怖心を味わうことができます。
当ブログでも度々そんな細やかな部分についてご紹介してきましたが、今回もまたそんなタワー・オブ・テラーにまつわるお話をご紹介します。
今回の題材はタワー・オブ・テラーがホテルとして存命だった頃の施設について。
建物内に残されたフロアガイドからホテル・ハイタワーの全容を考察してみました。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
ホテル・ハイタワーについて
現在タワー・オブ・テラーがある建物はかつて、ホテル・ハイタワーというホテルでした。
ホテルのオーナーはアトラクションのキーパーソンである大富豪のハリソン・ハイタワー三世。
彼は強欲かつ傲慢な性格で、世界中を旅しては価値のある美術品や骨董品を強奪しホテル内のあちらこちらにコレクションとして飾っていました。
その後彼はエレベーター事故で不可解な失踪を遂げたことによりホテルは閉鎖されたのですが、現在もホテルとして存命だった頃の名残の数々を垣間見ることができます。
ホテル・ハイタワーの独特な建築様式
ハイタワー三世の自己顕示欲はホテル・ハイタワーの建築にも顕著に現れています。
ホテル・ハイタワーはハイタワー三世の希望により、世界各国の建築様式を取り入れて造られました。
ムガール様式やイスラム様式などセクションによって違う建築様式を用いたために、このような他にはない独特な見た目の建物になったのです。
特に最上部のグレートタワーは、完成間近にハイタワー三世が「私の部屋が狭い!もっと広くしろ!」と注文したために増築することになり、ハンマーのように出っぱった形になったという逸話があります。
傲慢なハイタワー三世らしいエピソードですね。
▷▷ホテル・ハイタワーの建築について詳しくはこちらでご紹介しています。
ホテル・ハイタワーは何階建て?
そんな彼のこだわりが詰まったホテル・ハイタワーですが、何階建てかご存知ですか?
エレベーターの階数表示が12階であることから12階建てを想像される方が多いかもしれませんが、正解は地上14階・地下3階建てです。
12階から14階はすべてハイタワー三世の私室です。
ホテルロビーにあるエレベーターでは12階までしか行くことができないため、その先は専用の小型リフトを使っていました。
さらに地下は3フロアもあるとは驚きですよね。
地下には彼のコレクションを集めた秘密の倉庫があります。
最下層は港の倉庫街へ続く水路とつながっており、そこから収集してきたコレクションを搬入していたのだとか。
秘密の倉庫はアトラクションのQライン(待ち列)で通ることができるのですが、その中に地下へつながっていそうな半開きのドアがあります。
扉の向こうはニューヨークの港とつながっていたりして…。
ホテル・ハイタワーにあった施設
それでは、ここからはホテルのロビーにあるフロアガイドからホテルの施設について読み解いていこうと思います。
ハイタワー三世失踪事件の舞台になった壊れたエレベーターのすぐ左側にあるこちらがフロアガイドです。
一番上に書いてある「HOTEL DIRECTORY」はホテル案内という意味です。
早速順番に見ていきましょう。
ロビーフロア
HOTEL SHOPS
ホテル売店
THE RAJAH’S POOL
ラージャのプール
OLYMPIC RESTAURANT
オリンピックレストラン
ロビーフロアはQラインでも通るこちらのフロアのことです。
ホテルの玄関口でもあるこちらのフロアには、売店とプール、レストランがありました。
プールとレストランについては過去に当ブログでもご紹介しています。
▷▷プールについて
▷▷オリンピックレストランについて
ただし売店は見つけられず…。
Qラインからは見えないどこかにあるのでしょうね。
中二階
CHINA DOLL – SALON DE BEAUTE
チャイナドール(美容室)
AZTECA GAMING ROOM
アステカゲームルーム
ALEXANDRIA LIBRARY
アレクサンドリア図書館
SOLARIUM
サンルーム
中二階の場所は明言されていませんが、私の個人的な予想だとロビーフロアの吹き抜け部分にある窓の部分ではないかと思います。
このフロアにはホテルには欠かせない数々の施設があったようです。
「チャイナ」は中国、「アステカ」はメソアメリカ文明の国家、「アレクサンドリア」はエジプトの都市と、どれも世界各国の地名にまつわる名前が付けられています。
世界を旅してきたハイタワー三世らしいネーミングです。
1階
LADIES RETIRING ROOM
婦人化粧室
1階には女性用のお化粧室があったようです。
ロビーフロアと1階は違うのか?という疑問はありますが、わざわざ別のフロアとして記載していることから見てもどこか別の場所にあったのでしょうね。
2階
GENTLEMEN’S SMOKING ROOM
喫煙所
2階には喫煙所がありました。
「GENTLEMEN’S(紳士用)」とついていますが、これはアメリカンウォーターフロントの舞台である1912年にはまだ女性の喫煙が社会的に認められていなかったという背景があるため。
当時はタバコ=男性のものという固定概念があったため、喫煙所は必然的に男性専用となっていたようです。
4階
ATLANTIS BALLROOM
アトランティス宴会場
4階には大きな宴会場がありました。
1892年1月24日にホテル・ハイタワーのオープニング祝賀会が開かれたのもこの会場です。
アトラクション近くにある掲示板ではオープニング祝賀会の様子が詳細に記されています。
5階
EXPLORER’S CLUB MEETING HALL
探検家クラブミーティングホール
5階にあったのは探検家クラブが会議に使うミーティングホール。
ですが詳細を確認できるものは見つかりませんでした。
ハイタワー三世は探検家や科学者たちが集まる学会「S.E.A.」の一員でもありました。
有益な旅をするために情報収集は欠かせなかったはず。
こちらのミーティングホールでは、そういった目的で使われていたのでしょうか?
6階・7階
HIGHTOWER MUSEUM
ハイタワー博物館
なんとホテル内には博物館もあったようです。
こちらもミーティングホール同様詳細は不明なのですが、おそらく彼が収集した価値のあるコレクションを集めた博物館だったのではないでしょうか。
しかしそのほとんどが強奪した品だと考えると、合点がいかないですね…。
12階
PENTHOUSE
ペントハウス
ペントハウスはマンションの最上階に造られる特別仕様の高級な住戸のことです。
すなわち、ハイタワー三世の私室ということですね。
ホテルの頂上に位置する自分の部屋からニューヨークの街並みを見下ろしていたのでしょうか。
ホテルにはフロアガイドに記されている施設以外にも客室、プライベートオフィス、会員制のファラオ探検クラブなどがありました。
アトラクションに乗車する前はぜひホテルだった頃の姿を思い浮かべてみては?
【おまけ】3つの庭園
ここまでホテル内の施設についてご紹介してきましたが、実はホテル・ハイタワーには3つの庭園が存在していました。
・瞑想の庭園
・インドの庭園
・太陽の庭園
庭園にはハイタワー三世が集めた価値のある石像や美術品が飾られていました。
強面なハイタワー三世ですが、ときには公園で心を休めることもあったそうですよ。
それぞれ別記事で詳しくご紹介していますので、ご興味のある方はぜひこちらもあわせてご覧くださいませ。
▷▷瞑想の庭園について
▷▷インドの庭園について
▷▷太陽の庭園について
中でも「瞑想の庭園」と「インドの庭園」はアトラクションの待ち時間が伸びた際に実際に見ることができます。
もし入れた際は彼のコレクションにも注目してみてくださいね。
まとめ
ホテル・ハイタワーにあった施設のご紹介でした。
レストランやお土産ショップのみならず、図書館やゲームルームなどの娯楽施設も豊富だったホテル・ハイタワー。
ニューヨーク市保存協会のタワー・オブ・テラーのツアーもいいですが、ホテルとして存命だった頃のホテルツアーもしてみたいものですね。
アトラクションに乗車する際は建物に残された名残を感じながら世界観に没頭してみては?
それでは、良いツアーを。
行ってらっしゃい!
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