さまざまなお土産ショップがある東京ディズニーシー。
お店によって取り扱う商品や雰囲気が異なり、ついふらっと立ち寄ってしまう方も多いのではないでしょうか?
東京ディズニーリゾートでは、ショップの一つひとつにもバックグラウンドストーリーがあります。
隠された物語を知れば、今まで以上にお買い物が楽しくなるかもしれませんよ。
今回は中でもパーク最大級のお菓子ショップヴァレンティーナズ・スウィートにまつわる豆知識をご紹介していきます。
ラブリーなお店に隠されたとびっきりロマンチックな物語とは?
ヴァレンティーナズ・スウィートについて
ヴァレンティーナズ・スウィートは、東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーにあるお土産ショップです。
パーク最大級のお菓子ショップで、お菓子を探しているならここに来れば間違いないです!
エントランスに近い場所にあるため、夜はとても混雑します。
ゆっくりお買い物を楽しみたい方は、夕刻までに利用するのがおすすめです。
お店を出てすぐの場所にコインロッカーもあるので、たくさん買い込んでも安心ですよ。
ヴァレンティーナズ・スウィートの豆知識
それでは、ヴァレンティーナズ・スウィートにまつわる豆知識をご紹介していきます。
テーマはバレンタインデー
ヴァレンティーナズ・スウィートは、バレンタインの恋人たちという意味。
その名の通り、バレンタインをモチーフにしたお店です。
実は、バレンタインデーの発祥はイタリア。
イタリアではバレンタインデーのことを「San Valentino(サン・ヴァレンティーノ)=恋人たちの記念日」と呼び、恋人同士で一緒にお祝いをします。
日本ではバレンタインに女性から男性にチョコレートを渡すのが慣例になっていますが、イタリアでは男性から女性に贈り物をするのが一般的。
贈り物は赤いバラやチョコレートが人気だそうですよ。
参照:アモーレの国・イタリアのバレンタインデー | fiat magazine CIAO!
赤いバラに囲まれた店内
ヴァレンティーナズ・スウィートはイタリアをイメージしたテーマポート:メディテレーニアンハーバーにあります。
そのため、店内はイタリアの文化にならって赤いバラやチョコレートの装飾が施されています。
瓶に入ったチョコレートやクッキー。
壁には赤い薔薇のイラストが描かれています。
小動物たちの仲睦まじい姿を描いた絵もありますよ。
ここに来れば毎日がバレンタインデー。
大切な人とのショッピングにピッタリなお店ですね。
キャラクターたちが有名絵画をオマージュ!?
いつでもバレンタイン一色のヴァレンティーナズ・スウィート。
実は、ディズニーのさまざまなカップルたちの絵画が飾られていることをご存知ですか?
しかも、それらはすべて名作絵画のオマージュになっているのです。
一体どんなキャラクターたちが描かれているのか、ひとつずつ見ていきましょう。
ミッキー&ミニー
まずはミッキーマウスとミニーマウス。
クラシカルで大人な雰囲気の絵画です。
元はこちらの作品です。
作品名:ルーベンスとイザベラ・ブラント(1609年頃)
作者:ピーテル・パウル・ルーベンス
雰囲気、色使い共によく再現されていますね。
ドナルド・デイジー
つづいてはドナルド・ダックとデイジー・ダックです。
仲良く手を取り合っている様子が描かれています。
元の作品はこちら。
作品名:アルノルフィーニ夫妻像(1434年)
作者:ヤン・ファン・エイク
婚姻契約の場面を描いた作品のようですが、二人とも嬉しそうな表情はしておらず、なんだか謎めいた雰囲気の一作ですね。
白雪姫・プリンス
つづいてはディズニー映画『白雪姫』に登場する白雪姫とプリンスです。
森の動物たちの姿も描かれていますね。
元の作品はこちら。
作品名:愛の讃歌(1717年頃)
作者:アントワーヌ・ヴァトー
オマージュでは、奥に描かれている人々が森の動物たちに変わっているのですね。
元の絵画は少々暗い印象があります。
ベル・野獣
続いてはディズニー映画『美女と野獣』のベルと野獣です。
広大な農場をバックに記念撮影に挑んでいるような一枚です。
元の作品はこちら。
作品名:アンドリュー夫妻(1750年頃)
作者:トマス・ゲインズバラ
人物よりも風景をメインにした、少々珍しい構図の作品です。
シンデレラ・プリンスチャーミング
つづいてはディズニー映画『シンデレラ』に登場するシンデレラとプリンスチャーミングを描いた絵画です。
まるで人目を偲んで密会しているようです。
元の作品はこちらです。
作品名:恋の成り行き-逢い引き(1771-1773年頃)
作者:ジャン・オノレ・フラゴナール
恋の成り行きは全4部から成る連作で、逢い引きは一作目に当たります。
男女が密会している様子が描かれています。
オーロラ・フィリップ
つづいてはディズニー映画『眠れる森の美女』のオーロラ姫とフィリップです。
仲睦まじい二人の姿が描かれています。
元の作品はこちらです。
作品名:二人の羊飼いの休息(1761年頃)
作者:フランソワ・ブーシェ
女性が男性にもたれかかり艶めかしい表情をしています。
また、店内にはオーロラ姫とフィリップ王子の銅像もあります。
こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
レディ・トランプ
お次はディズニー映画『わんわん物語』のレディとトランプを描いた作品です。
ぶらんこの後ろにはジョックがいたり、背景の銅像が犬になっていたりして面白いです。
元の作品はこちらです。
作品名:ぶらんこ(1768年頃)
作者:ジャン・オノレ・フラゴナール
庭園のぶらんこに乗る若い女性と、下から覗き見る愛人という中々珍しい状況を題材にした作品です。
クララベルとホーレス
最後にご紹介するのは、ミッキーとの共演も多いクララベルとホーレスを描いた絵画です。
ふざけるサテュロスたちに囲まれたクララべルとホーレスが描かれています。
元の作品はこちらです。
作品名:ヴィーナスとマルス (ボッティチェッリ)(1485年頃)
作者:サンドロ・ボッティチェリ
美しく艶めかしい男女とちょっかいを出すサテュロスが描かれています。
ヒューイ、デューイ、ルーイ
実はお店の外にも作品があります。
ショーウィンドウを見てみると…。
ドナルドの甥っ子たちヒューイ、デューイ、ルーイが天使として描かれています。
元の作品はこちらです。
作品名:ガラテアの勝利(1512年頃)
作者:ラファエロ・サンティ
こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
TDSはアートとしても楽しめる
名画のオマージュ、お楽しみいただけましたか?
メディテレーニアンハーバーは芸術の街イタリアをイメージしたテーマポートです。
ヴァレンティーナズ・スウィート以外にもエリアの様々な場所で芸術に触れることができるので、ぜひ本場イタリアを旅行している気分で散策してみてくださいね。
普段は気にしない細やかなところに目を向けてみると、意外な発見やクスッと笑える作品に出会えるかもしれませんよ。
まとめ
東京ディズニーシーのお土産屋ヴァレンティーナズ・スウィートに隠された物語のご紹介でした。
毎日がバレンタインというロマンチックなお店には、「愛」にまつわる様々なプロップスが隠されています。
訪れた際はぜひお土産だけでなく、店内の絵画や銅像、壁画などにも目を向けてみてくださいね。
それでは、よい冒険を。
行ってらっしゃい!
【おすすめ記事】