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【TDS豆知識】ケープコッド・クックオフの壁画で辿る村の歴史とは

ケープコッド・クックオフの壁画から紐解く村の歴史

細やかなストーリーや作り込みでゲストを楽しませてくれる東京ディズニーリゾート。

何気なくスルーしている場所に目を向けてみると、意外な発見があって面白いです。

   

今回はそんなディズニーの細やかなこだわりの中から、東京ディズニーシーにあるレストラン「ケープコッド・クックオフ」にまつわる豆知識をご紹介していきます。

   

ケープコッド・クックオフのロビーには、とある4枚の絵が飾られています。

絵を紐解いていくと、ケープコッドの背景や歴史が垣間見れてきました。

   

一体どんなことが記されているのか、見ていきましょう。

もくじ

ケープコッド・クックオフについて

ケープコッドは東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにあるエリアのひとつです。

ケープコッド

アメリカ・マサチューセッツ州のニューイングランドに実在する漁村ケープコッドとナンタケット島をモデルにして作られ、ゆったりと時間が流れるのどかな田舎の風景を楽しむことができます。

   

今回ご紹介するケープコッド・クックオフは、ケープコッドにあるレストランです。

ケープコッド・クックオフ

建物があるのはケープコッドの中心地。

一際大きな白い建物が目印です。

   

こちらの建物、実はタウンホール(村役場)なのです。

ケープコッド・クックオフ

タウンホールでは現在、料理コンテストを開催中。

こちらでは、コンテストに参加中の料理をいただくことができます。

   

2025年12月現在、ケープコッド・クックオフのショーダイニングエリアではダッフィー&フレンズのワンダフル・フレンドシップが公演されています。

ダッフィー&フレンズのワンダフル・フレンドシップ

ショーにはダッフィー&フレンズが勢揃いするので、ファンにはたまりません。

   

お食事を楽しみながらゆっくりショーを鑑賞できるので、一石二鳥な楽しみ方ができますよ。

ケープコッド・クックオフのロビーにある4枚の壁画

ケープコッド・クックオフに入ると、まず大きなロビーが広がっています。

ロビーの上のほうを見ると、壁に4枚の壁画があります。

ケープコッド・クックオフのロビーの壁画

これらの絵画には、ケープコッドの歴史を紐解くストーリーが描かれています。

一体どんな背景があるのか、時系列順に見ていきましょう。

①幸せな森

まずは左側にあるこちらの絵を見ていきましょう。

幸せな森

THE PEACEABLE FOREST

幸せな森

豊かな自然の中でインディアンが狩りをしている姿が描かれています。

鳥や魚などの生き物も見えますね。

たくさんの生き物が描かれている

右側には、インディアンが住んでいたウィグワムのような住居もあります。

インディアンの住居

豊かな自然と共存していたことがうかがえますね。

   

ケープコッドには12,000年以上前からインディアンが居住していたとされ、彼らはワンパノアグ族と呼ばれています。

ワンパノアグ族は1620年にメイフラワー号がマサチューセッツ州に上陸した際に最初に出会った先住民です。

   

こちらの絵画は、この頃の様子を表しているのかもしれません。

②豊かな収穫

つづいて、入り口側にあるこちらの絵です。

豊かな収穫

THE BOUNTIFUL HARVEST

豊かな収穫

のどかな風景の中で、動物や植物を育てている様子が描かれています。

住民が着ている服も近代的になっていますね。

服も近代的に

牛や豚などの動物を飼育し、稲や果物を育て、農業の始まりを示しています。

頑丈な建物も建っている

1枚目の藁で作られた住居とは異なり、建物も立派な作りをしています。

   

狩りの時代から育む時代へ変化したのですね。

ケープコッドの名産であるクランベリー栽培は、19世紀初頭から始まったとされています。

   

東京ディズニーシーのケープコッドにあるお土産ショップ「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」の店内では、クランベリーが入った木箱を見ることもできますよ。

③捕鯨の災害

3枚目の絵は右側にあります。

捕鯨の災害

THE WHALING DISASTER 1840

捕鯨の災害 1840年

荒れる海の中で人々が鯨に襲われている様子を描いた一枚です。

先の2枚とは違い、怖さを感じる絵画ですね。

   

少しずつ文化を切り拓いていったケープコッドで、農業に続いて始まったのが捕鯨でした。

鯨は食料としてはもちろん、油としても使えるため重宝されたのでしょう。

   

ですが、捕鯨は恐怖と隣り合わせです。

鯨に襲われる人々

「捕鯨の災害」というタイトルの通り、ケープコッドの人々が複数犠牲になってしまった出来事があったようですね。

   

ちなみに、こちらの絵画は1840年と明記されています。

現在のケープコッドは1912年という設定のため、72年前の出来事のようです。

④愛国者の誇りであるケープコッド

4枚目の絵はロビーの正面に掲げられています。

愛国者の誇りであるケープコッド

CAPE COD VILLAGE・THE PATRIOTS PRIDE

愛国者の誇りであるケープコッド

現在のケープコッドに近い姿が描かれていますね。

シンボルであるタウンホールや灯台もあります。

   

漁をしている様子も描かれています。

こちらの魚はタラでしょうか。

タラ漁

タラ漁はケープコッドで盛んに行われており、「ケープコッド」という名前の由来にもなっています。

   

また、絵画の中央に書かれている「LIBERTY 1776」はアメリカの独立記念を表したものです。

LIBERTY 1776

「愛国者の誇りであるケープコッド」というタイトルからも、住人たちがケープコッドを誇りに思っていることがわかりますね。

   

以上の4枚が、ケープコッド・クックオフのロビーに飾られている絵画です。

ケープコッド・クックオフのロビー

単なる背景として見逃してしまいがちですが、実はケープコッドの歴史を反映した物語が描かれているのです。

ケープコッド・クックオフに訪れた際は、ぜひ絵画にも注目してみてくださいね。

おわりに

東京ディズニーシーのレストラン、ケープコッド・クックオフのロビーに描かれた4枚の壁画を解読してみました。

ケープコッドの歴史をうかがい知れるヒントが隠されていましたね。

   

何気ない絵画にもストーリーや背景があるところも、東京ディズニーシーの細やかな演出のひとつです。

ケープコッドの歴史を知れば、お料理の味もよりおいしく感じられるかも?

   

それでは、よい冒険を。

行ってらっしゃい!

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