こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーリゾートには様々なテーマのエリアがありますが、皆さんはどのエリアがお好きですか?
各エリア、建物、作り込みや装飾に至るまで、歴史や舞台背景がしっかりあるのがディズニーの魅力ですよね。
今回は、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロント・ホレイショースクエアにあるモニュメントについて深く掘り下げてご紹介していきます。
景色と馴染んでいるため普段は通り過ぎてしまう方も多いと思いますが、実は深い歴史と未来への思いが詰まっているのです。
モニュメントがあるのはアメリカンウォーターフロント。 ニューヨークエリアにあるホレイショースクエアという広場の中央に置かれています。 ホレイショースクエアは船や電車などの接続が行われる結節点・ハブとしての役割を果たしています。 周辺には貨物船の停泊所があったり、54番埠頭にはS.S.コロンビア号が停泊していることからも、交通結節点の場であることが伺えます。 ホレイショースクエアという名前はアメリカの小説家ホレイショ・アルジャー(1832年-1899年)にちなんで名付けられました。 彼はボロ着しか着られないような貧乏であっても、努力や勇気などを通じて成功することができるというアメリカン・ドリームをテーマにした内容の物語を多く世に送り出しました。 まさに「Rags to riches(ボロ着から富へ)」の代表ですね。 それでは早速本題です。 モニュメントについてご紹介していきます。 一見プロペラのようにも見えるこちらのモニュメントですが、その正体はスクリューという船の部品です。 スクリューは水中で回転することによって水の流れを生む推進装置としての役割を持っています。 スクリューはU.S.スチームシップカンパニーが所有するS.S.ガルガンチュア号という船のものでした。 U.S.スチームシップカンパニーといえば、アメリカンウォーターフロントに停泊する豪華客船S.S.コロンビア号が有名ですね。 ガルガンチュア号が航海に出たのは1888年。 コロンビア号は1912年に処女航海を迎えましたので、この場所にはおよそ24年前の船の部品が飾られているということになります。 内容を和訳してみましょう。 このプロペラは世界最大の遠洋定期客船S.S.ガルガンチュア号から残った唯一残った遺品である。 1888年の冬、S.S.ガルガンチュア号はサンデーフック沖で悪天候により沈没した。 ガルガンチュア号は航海中に見舞われた悪天候によって沈没事後を起こしてしまい、このスクリューは事故の遺品であるとわかります。 当時世界最大と言われた船からこのプロペラひとつしか見つからなかったということから、かなりの大事故だったことが伺えます。 スクリューは多くの人が行き交うホレイショースクエアに置かれています。 この場所に置くことで、大惨事を二度と起こさないように、そして事故を忘れないように、という願いが込められているのです。 事故を教訓に、より安全な航海ができるよう工夫されたのでしょうね。 ※タイタニック号の沈没後に救命ボートや無線装置の設備等を定めるSOLAS条約が結ばれたことによってS.S.コロンビア号は安全面に配慮されたという説もありますが、これでは年代に矛盾が生じてしまいます。 タイタニック号の沈没は1912年4月14日、SOLAS条約の締結は1914年です。 S.S.コロンビア号が出航したのは1912年3月20日のため、タイタニック号とはまた違う理由で安全面に配慮されたのだと考えています。
パークがクリスマスイベントを開催している期間中はスクリューの代わりに大きなクリスマスツリーが登場します。 特に夜はライトアップされロマンティックな雰囲気になりますので、普段とはまた違う表情を見ることができおすすめです。 【参考】 何気なく飾られたモニュメントにもしっかりバックグラウンドストーリーがあるのがディズニーの魅力のひとつ。 ホレイショースクエアに立ち寄った際はぜひスクリューにも目を向けてみてくださいね。 (パークはコロンビア号の処女航海を記念してお祝いしている最中という設定なので、実はこれから航海に出るところなのです)
モニュメントの場所とホレイショースクエアの歴史
モニュメントの歴史とこの場所に置かれている意味
モニュメントの正体は船のスクリュー
では、なぜスクリューがこの場所に置かれているのでしょうか。スクリューの歴史
その歴史を紐解く上で重要になってくるのがスクリューの隣にあるこちらの石碑です。スクリューに込められた願い
ガルガンチュア号の事故から24年後に処女航海を迎えるS.S.コロンビア号のデッキには、大量の救命ボートが積載されています。クリスマスシーズンはクリスマスツリーが登場
まとめ
そしてS.S.コロンビア号の処女航海が無事に迎えられることを願いましょう。
それでは皆さん、よい旅を。
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