レストランやショップのひとつに至るまでバックグラウンドストーリーが用意されている東京ディズニーシー。
ストーリーを知ってから利用すれば、何気ない食事や買い物がさらに楽しくなるかもしれません。
今回はそんな中から、ケープコッドにあるダッフィー&フレンズグッズを扱うお店「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」のバックグラウンドストーリーと豆知識をご紹介していきます。
ファンの間では「おばさんち」という愛称で親しまれ、特にダッフィー&フレンズ好きの方にはおなじみのお店ですよね。
ですがおばさんちの店主・ペグおばさんには、悲しい過去が隠されていたのです。
本記事では、おばさんのストーリーと店内に施されたディズニーらしいこだわりに目を向けご紹介していきます。
ペグおばさんとは
ケープコッドにあるショップ:アーント・ペグズ・ヴィレッジストアは「おばさんち」という愛称で親しまれています。
「おばさん」というのはこのお店を経営しているペグおばさんのこと。
店内にはおばさんの写真も飾ってあります。
ちょっとふくよかでとても優しそうな女性です。
ちなみにペグおばさんの本名はマーガレット・スターバック。
ペグというのは愛称だったのですね。
ペグおばさんのストーリー
それでは、ここからバックグラウンドストーリーをご紹介していきます。
アーント・ペグズ・ヴィレッジストアがあるケープコッドは、東京ディズニーシーのテーマポート・アメリカンウォーターフロントのエリアのひとつです。
アメリカの田舎にある港町をイメージしており、ゆったりとしたBGMとのどかな海の風景が印象的なエリアです。
近年ではダッフィーたちの住む町としても有名ですね。
ケープコッドに生まれたペグは、幼い頃から航海に憧れていました。
やがて成長したペグは船長の男性と出会い結婚します。
船長はペグが作るお菓子が大好きでした。
ある日ペグは船長と共に船旅に出ました。
そして二人が船の上でお菓子を食べながら談笑していると、突然大きなクジラが出現。
クジラは大暴れし、船はあっけなく壊されてしまいました。
ペグはなんとか一命を取り留めましたが、船長が戻ってくることは二度とありませんでした。
それからペグは船長のことを思い続けながら、海の見えるこの場所でお菓子を作り続けているのです。
お店の屋上には柵がついた見張り台があります。
これは海沿いの家によく見られるウィドーズウォークと呼ばれるもので、夫の帰りを待つ妻が海を望むための場所です。
ペグおばさんがここからどんな思いで海を見つめていたのか…とても切なくなりますね。
お店に隠された驚きの仕掛け
そんな悲しい過去を抱えたペグおばさんでしたが、村の仲間に支えられなんとか元気に生活しているようです。
アーント・ペグズ・ヴィレッジストアにはおばさんの温もりを感じられるポイントがたくさん隠されています。
お店の前には季節を感じられるお花がきれいに植えられていたり
店内には船長の好物だったキャンディーもあります。
ここからは、そんなお店に隠されたプロップスに目を向けてご紹介していきたいと思います。
おばさんは猫好き!店内にも猫のモチーフが?
ペグおばさんは大の猫好き。
実はお店のあちらこちらに猫をモチーフにしたものが隠されているのです。
お店の看板をよく見てみると…猫ちゃんがいっぱい!
優しいペグおばさんに懐いているのでしょうか?
店内も見てみましょう。
照明猫モチーフのデザインです。
さらに、棚をよーく見てみると…
なんと猫ちゃんが寝ています!
小さいので難易度高めですが、訪れた際はぜひ探してみてくださいね。
あの人物の荷物も!?私書箱に隠された荷物の秘密
アーント・ペグズ・ヴィレッジストアは雑貨屋さんですが、実は郵便局としての役割も果たしています。
こちらは店内の一角にある私書箱です。
村人への荷物がこちらに保管されているようです。
こちらにある荷物は常にあるわけではなく、なくなっていることもあります。
小さなこだわりですが、このことからも村人たちが今も生活を営んでいることが伺えますね。
表札や荷物に記載された内容を見ると、ペグおばさん宛ての荷物やケープコッドにある病院C.W.スローン診療所宛ての荷物が置いてあることが確認できます。
そして他には、こんなものが。
表札は「D.Duck」。
そう、こちらはドナルドダックの私書箱なのです。
そして荷物はなんと、カルフォルニアディズニーのトゥーンタウンからデイジーダックが送ったもの!
このような細かい演出には驚かされますね。
他にも、ウォルト・ディズニー・ワールドや上海ディズニーランドから来た荷物を見つけることができました。
様々な瓶が置かれた薬品棚
私書箱の向かい側にあるのはこちらの薬品棚。
様々なものがビンに入っています。
こちらにあるビンも日によってあったりなかったりします。
この日あったものを見てみると…
- Witchazel:葉や樹皮から抽出したエキスを基に作られた保湿剤
- Hair balsam:今で言うヘアオイルのこと
- Camphor liniments:かゆみ止めなどに用いられる外用薬
- Bag balm:農業医薬品として動物を中心に用いられていた万能油
薬品だけでなく保湿剤やヘアケア用品も置いてありました。
村の人々の生活に役立てられていたのでしょうね。
店内には他にも、お菓子作りに使うであろうストーブや調理器具、掃除用具なども飾られています。
お店を訪れた際は店内の装飾にも目を向けてみてくださいね。
家庭菜園の野菜は本物?
最後にお店の外にも目を向けてみましょう。
お店の外には見事な家庭菜園があります。
こちらはもちろん本物!
季節によって育てているものが違い、また訪れる度に野菜や植物の成長を見ることができるので私も大好きな場所です。
イベントの際はこのようなものが育てられていることも…!
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
まとめ
アーント・ペグズ・ヴィレッジストア、通称「おばさんち」のバックグラウンドストーリーと豆知識のご紹介でした。
雑貨屋でありながら郵便局の役割を果たしていたことからも、ケープコッドは小さな村であり住民たちが支え合って生活していたことが伺えましたね。
そんな小さな村で健気に生きるペグおばさんのストーリー、いかがでしたでしょうか。
ケープコッドに立ち寄った際はぜひおばさんのことも思い浮かべながら風景を眺めてみてください。
それでは、よい旅を。
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