こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにあるランドマーク的存在、S.S.コロンビア号。
コロンビア号の2階にある「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」は、優雅で大人な雰囲気の隠れ家的レストランです。
新型コロナウイルスの影響で2021年7月現在はアルコール提供を停止していますが、普段はかなり種類豊富なカクテルやワインを取り揃えており、軽食と共にいただくことができます。
まさに大人の空間という表現がピッタリなオシャレな店内。
誕生日や記念日などちょっと贅沢をしたいときに利用するという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなテディ・ルーズヴェルト・ラウンジにまつわるお話をご紹介していきます。
実在した偉人がモデルになっていたり、ちょっと可愛いポイントがあったり、知れば面白い豆知識も合わせてご紹介していきますので、ぜひインパの前にご覧くださいませ。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジについて
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジは東京ディズニーシーのグランドオープン当初からあるラウンジです。
20世紀初頭のアメリカの街並みを舞台にしたアメリカンウォーターフロントのS.S.コロンビア号のCデッキ(2階部分)にあり、船上のレストランにいるような非日常で特別な体験をすることができます。
サンドウィッチやサラダといった軽食、チーズやミックスナッツなどのおつまみ、季節に合わせたデザートなどと一緒にカクテルやワインなどのお酒をいただくことができます。
もちろん、ソフトドリンクも用意されていますよ。
店内はダークブラウンを基調としたクラシカルな内装で、あたたかいオレンジの照明が落ち着きます。
いつもとは違う非日常な雰囲気を味わうことができるため、誕生日や記念日などでの利用がおすすめです。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジの豆知識
そんな大人の空間、テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ。
一体どのようなバックストーリーがあるのでしょうか?
店内の写真と共にご紹介していきます。
ルーズヴェルトは実在した人物
「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」は、実在したある人物をモデルに名付けられました。
その人物というのが、アメリカの第26代大統領のセオドア・ルーズヴェルトです。
ルーズヴェルトは政治家、軍人、ハンター、探検家など数々の分野で業績を上げ、アメリカの発展に大きな影響を与えました。
日露戦争の停戦を仲介した人物として、日本でも有名な人物ですね。
彼は日露戦争における功績が称えられ、アメリカ人として初めてノーベル平和賞を受賞しました。
様々な分野に手を広げ活躍した彼は、偉大な大統領として今現在もアメリカの人気者だそうですよ。
ルーズヴェルトとテディベア
ルーズヴェルトはセオドア“テディ”ルーズヴェルトという愛称で親しまれていました。
「テディ」というと、テディベアを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
現在はクマのぬいぐるみを総称して「テディベア」と呼びますが、東京ディズニーシーにもこんな可愛らしいテディベアがいますね。
ダッフィーです。
現在はダッフィー&フレンズとして仲間も増え、にぎやかになりましたよね。
実はこのテディベア、ルーズヴェルトのある出来事がきっかけで誕生したのです。
1902年の秋のある日、ルーズヴェルトは趣味である熊狩りに出かけました。
ですが全く熊が現れず、獲物を捕まえることができませんでした。
そこで同行していたハンターが弱ったアメリカグマを捕獲し、ルーズヴェルトに仕留めるよう差し出しました。
しかしルーズヴェルトは「瀕死の熊を打つのはスポーツマンシップシップに反する」と言い放ち、熊を撃ちませんでした。
このことが新聞記事に載り、そこに目をつけたモリス・ミットムはルーズヴェルトの愛称であった「テディ」から名前をとり、テディベアと名付けたクマのぬいぐるみを作ったところ、大ヒット。
テディベアは世界各国で愛されるマスコットとして名を馳せることになったのです。
ルーズヴェルト自身もテディベアが大好きで、選挙でテディベアのバッチをつけるなどしていたそうです。
テディベアの姿が取り入れられた店内
今現在世界各国で愛されているテディベアは、ルーズヴェルトがきっかけで誕生したのです。
一時の大統領がテディベアの誕生に深く関わっているとは、意外な事実です。
ルーズヴェルトは業績だけでなく、文化面でも後世に大きな資産を残した偉大な人物だったのですね。
そんな彼の功績を称えるためにアメリカンウォーターフロントに作られたのがテディ・ルーズヴェルト・ラウンジでした。
店内にはあちらこちらに彼の写真や絵画が多く飾られています。
刀を腰に据え凛々しい表情の絵画や、
大きな地球儀と共に記念写真におさまる姿など見ることができます。
地球儀は写真の傍に飾られており、触ることもできます。
そして、店内でぜひ見ていただきたいのがバーカウンターを支えている柱です。
よく見るとテディベアが天井を支えているデザインになっているのです。
しかもテディベアはポーズや表情が違うので、愛嬌があってとても楽しめます。
こんなところにもテディが隠されていたのですね。
ちなみに、バーカウンターには影で作られた隠れミッキーがあります。
こちらもぜひ探してみてくださいね。
ルーズヴェルトの面影を感じられる場所が他にもある
ルーズヴェルトの人となりを存分に感じられるテディ・ルーズヴェルト・ラウンジですが、実はアメリカンウォーターフロントでは他にも彼の面影を感じられる場所があります。
それが、テディ・ルーズヴェルト・ラウンジがあるS.S.コロンビア号の海底にあるアトラクション「タートル・トーク」。
ウミガメのクラッシュをはじめとする海の仲間たちと会える人気アトラクションですが、そのQライン(待ち列)にある写真にルーズヴェルトの姿が写っています。
中央左側のメガネをかけている男性がルーズヴェルトです。
ちなみに彼の右側にいるのは第27代アメリカ大統領のウィリアム・タフトです。
写真の隣にある新聞にはこのような記事も載っています。
ルーズヴェルトがS.S.コロンビア号の進水式で演説を行った様子が掲載されています。
そしてこの演説が行われた場所は、貨物庫を改装して作られたレストラン「ドックサイドダイナー」です。
ドックサイドダイナーの店内レジ前にはルーズヴェルトが演説の際に使った演台が残されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
お店の外観にかかっている幕にもルーズヴェルトとタフトの肖像画が描かれているんですよ。
実はアメリカンウォーターフロントと深い繋がりがあるルーズヴェルト。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジに訪れた際はぜひそんな彼のことを思い出しながら乾杯してみてくださいね。
まとめ
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジにまつわるお話と豆知識のご紹介でした。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジは実在した人物:ルーズヴェルトを称えるために作られたレストランだったのです。
店内には本記事でご紹介した以外にもたくさんの写真や絵が飾られていますので、訪れた際はぜひご覧になってくださいね。
このように、東京ディズニーリゾートでは実在する歴史とリンクしたバックストーリーが数多く存在しています。
パークに何気なく置かれているプロップスを読み解いてみると、意外な発見があって楽しいかもしれませんよ。
それでは、よい旅を!
【おすすめ記事】