アトラクションやショーだけでなく、雰囲気や細やかな演出でゲストを楽しませてくれる東京ディズニーリゾート。
町に隠された何気ない英語を読み解いていくと意外な発見や仕掛けがあり面白いです。
今回はそんな細やかなプロップスの中から、東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにある港町ケープコッドにまつわる豆知識をご紹介していきます。
近年はダッフィーたちが住む町としても有名なケープコッドですが、実はかの有名なディズニーキャラクターたちが訪れた証拠が残されていたり、実際の歴史とリンクするような演出が施されていたり、中々興味深いこだわりが隠されています。
のどかな田舎町には、一体どのようなストーリーがあるのでしょうか?
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ケープコッドは東京ディズニーシーの左側に広がるテーマポート:アメリカンウォーターフロントのエリアのひとつです。 マサチューセッツ州のニューイングランドに実在する漁村ケープコッドとナンタケット島をモデルにしており、のどかでゆったりとした雰囲気の町並みが印象的です。 村の建物についてはこちら↓でご紹介しています。 そんな悲しい過去を乗り越え、今の活気あるケープコッドが出来上がりました。 何気ない英語やプロップスにも目を向けてみると、新たな発見があるかもしれません。 ケープコッドにあるキャラクターグリーティング施設:ヴィレッジ・グリーティングプレイス。 東京ディズニーシー・トランジットスチーマーラインの乗り場と同じ建物内にあり、2021年8月現在シェリーメイがグリーティングを行っている場所です。 「Welcome to historic Cape Cod village(歴史的な村・ケープコッドへようこそ)」と書かれている通り、こちらではケープコッドの歴史を知るヒントを見ることができます。 右側から順番に見ていきましょう。 右側にあるのは帽子、バッチ、記章。 そして白ひげを生やした男性の写真が飾られています。 Wilbur Schoonmaker was head lighthouse keeper at The Cape Cod village light for more than thirty years. This hat, budge and insignia were his most treasured possesions. ウィルバー・スクーンメーカーは30年以上に渡り灯台 守長としてケープコッドの光を守り続けた。 この帽子、バッチ、記章は彼が最も大切にしたものである。 ケープコッドの灯台と言えば、ハリケーン・ポイント・ライトハウスです。 赤と白のストライプ模様が印象的な、ケープコッドのランドマーク的存在でもあります。 アメリカンウォーターフロントは1912年という設定ですので、説明文の「30年以上」というのは別の灯台を指しているのかもしれません。 スクーンメーカーの写真の隣にあるカラフルな旗の一覧。 こちらは国際信号旗と呼ばれるもので、海上で船舶同士が通信する際に使う世界共通の旗です。 アルファベットごとにデザインが決められており、この旗を掲げることで船舶間の意思の疎通を行います。 まさにここ、ヴィレッジ・グリーティングプレイスに国際信号旗が用いられているのです。 こちらの旗を国際信号旗にならって解読すると、「WELCOME FRIENDS」となります。 大きすぎて写真に収まり切らなかったのですが、こちらが表す言葉は「DUFFY」です。 ヴィレッジ・グリーティングプレイスは以前ダッフィーがグリーティングを行っていたので、その名残りということですね。 国際信号旗の手前にあるこちらの丸い石のようなもの。 下に「Ouvenir of Cape Cod(ケープコッドのお土産)」と書いてあることから、こちらはおそらくケープコッドで作られた鍋敷きのようなものだと推察します。 中でも中央に描かれているのはピルグリム・モニュメント(Pilgrim Memorial Monument)です。 そして1907年、起工式に参加したのが当時のアメリカ大統領だったセオドア・ルーズヴェルトでした。 実はアメリカンウォーターフロントとも関わりが深いルーズヴェルト。 テディ・ルーズヴェルト・ラウンジは彼の功績を称えるために作られたお店だったり、ドックサイド・ダイナーには彼の肖像画が描かれていたりします。
棚の左側にあるのはケープコッドを訪れたスペシャルゲストからのメッセージです。 ゲストブックの右側には皆さんご存知のキャラクターたちの写真もあります。 ゲストブックには一体どのようなメッセージが綴られているのでしょうか。 ケープコッドはホールニューワールドだという素敵なメッセージを残しています。 彼らはボートを使ってケープコッドに来たそうです。 ケープコッドは海の中にいないときのお気に入りの場所だと書いてあります。 やはりアリエルの最も好きな場所はアンダー・ザ・シーのようですね。 ケープコッドは自分の金庫と同じくらい楽しい場所だと書いてあります。 ケープコッドと同じくらい楽しい金庫…スクルージはかなりの資産を貯め込んでいるようですね。 サインは「Theodore Roosevelt」。 そう、先にも登場したセオドア・ルーズヴェルトです。 ヴィレッジ・グリーティングプレイスに訪れた際はぜひ実物をご覧くださいませ。 ケープコッドの歴史にまつわるプロップスのご紹介でした。
ケープコッドについて
穏やかなイメージがあるケープコッドですが、実は台風などの水害に悩まされていたり、アメリカ独立戦争にまつわる歴史的なプロップスがあったり、悲しい背景を抱えている町でもあります。
▷▷ケープコッドについて詳しく知りたい方はぜひこちらもあわせてご覧くださいませ。
ケープコッドでは、そんな困難を支え合い乗り越えてきた村人たちのあたたかさに触れることができるポイントが数多く存在します。ヴィレッジ・グリーティングプレイスの棚にあるものとは
ここにはケープコッドの歴史を紐解くヒントが数多く隠されているのですが、中でも今回はQライン(待ち列)にあるこちらの棚のプロップスについてご紹介していきます。灯台の看守を務めた精鋭
手前に説明文があります。
ですがこちらの灯台が寄贈されたのは1909年。
ともあれ、スクーンメーカーはケープコッドの安全を守るために尽力した人物だったようです。国際信号旗
なぜ国際信号旗の一覧がこの場所にあるのかと言うと…
ゲストを歓迎するメッセージが掲げられていたのですね。
さらに建物内にも別のデザインの旗が掲げられています。
中々気づかない隠れダッフィーですので、訪れた際はぜひ実際に見てみてくださいね。
▷▷国際信号旗についてはこちらでもご紹介しています。ケープコッドの歴史を表した鍋敷き
ケープコッド設立当初の民家やスチーマーラインが通過した様子が絵で描かれています。
これはアメリカのケープコッド・プロビンスタウンに実在するモニュメントです。
ケープコッドでも彼とのつながりが感じられるとは驚きです。
▷▷ルーズヴェルトとアメリカンウォーターフロントのつながりについてはこちらでご紹介しています。スペシャルゲストからのメッセージ
こちらはアラジンとジャスミンのサインです。
ボートの絵が3つ描いてありますが、これを描いたのはヒューイ・デューイ・ルーイです。
水の泡をデザインしたこちらのサインはアリエルのもの。
大きなサインが目を引くこちらは、ドナルドの伯父であるスクルージ・マクダックのものです。
▷▷スクルージについてはこちらでご紹介しています。
そして最後にご紹介するのがこちら。
彼は彼自身、そして娘のアリスもケープコッドの手厚い歓迎や豊かな自然を楽しめたと記しています。
ケープコッドはたくさんのキャラクターや人物から愛されているようですね。まとめ
ヴィレッジ・グリーティングプレイスにはケープコッドの歴史やストーリーを知るヒントとなる掲示物やプロップスが数多く隠されています。
ダッフィーたちなど可愛いものに目がいきがちですが、そんな細やかな演出にも目を向けてみると新しい発見があるかもしれません。
それでは、良い冒険を!
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