究極雨女ほのぷーのディズニー放浪記

イベントはことごとく雨に見舞われる…そんな雨女を極めたほのぷーが、大好きなTDRについて綴ります。豆知識やBGSなど、知れば次回のインパさらに楽しくなるヒントを発信中!

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【豆知識】TDSのカラフルな旗に隠された意味と秘密とは?

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こんにちは。

ディズニー大好き雨女のほのぷーです。


世界で唯一「海」をテーマにしたディズニーパークである東京ディズニーシー。

船やゴンドラなど、パーク内では海にまつわるものの数々を見ることができます。


中でも今回ご紹介するのは、東京ディズニーシーの複数箇所に掲げられているカラフルな旗についてです。


知らなければただの装飾に見える旗ですが、実は海と深いつながりがあるプロップスのひとつなのです。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

旗の正体

東京ディズニーシーではたくさんの旗を見ることができます。

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建物のてっぺんや船に掲げられているもの、ガーランドのようなものなど様々です。

テーマポートによってデザインや旗の種類が異なったり、季節やイベントに合わせた旗が登場したり、旗は何気ないところで世界観を演出する役目を果たしています。


中でも今回はこれらの旗についてご紹介していきます。

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赤、黄色、青、黒、白で構成されたカラフルな旗の正体は、国際信号旗(こくさいしんごうき)と言います。


国際信号旗は海上で船舶同士が通信する際に使う世界共通の旗です。

中世のヨーロッパで使われはじめ、様々な改良を加えた後1857年に正式に定められました。


国際信号旗はアルファベットごとにデザインが決められており、この旗を掲げることによって船舶間の意思の疎通を行います。

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アメリカンウォーターフロントの港町:ケープコッドにあるヴィレッジ・グリーティングプレイスのQライン(待ち列)には国際信号旗のデザイン一覧がありますので、お立ち寄りの際は見てみてくださいね。

 

国際信号旗がある場所

東京ディズニーシーでは、様々な場所でこの国際信号旗を見ることができます。

一体どのような意味が隠されているのでしょうか?


ひとつずつ意味を解読していきましょう。

 

S.S.コロンビア号

アメリカンウォーターフロントのランドマーク的存在であるS.S.コロンビア号

海をテーマにした東京ディズニーシーにピッタリですよね。

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船体はとても大きく、全長はなんと140mにも及びます。

船内にはアトラクション「タートル・トーク」や、レストラン「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」があり、まるで豪華客船に乗船しているかのような特別な体験をすることができます。


そんなコロンビア号の甲板上でなびいているカラフルな旗。

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国際信号旗です。


意味をあてはめてみましょう。

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「HAIL COLUMBIA」はコロンビア万歳という意味です。

まもなく処女航海を迎えるS.S.コロンビア号にふさわしい言葉ですね。


そして実はアメリカの初代国歌の曲名も「Hail, Columbia」と言います。

現在はアメリカの副大統領のための公式の行進曲として、副大統領が出席する行事などで使われています。


S.S.コロンビア号は東京ディズニーシーのオリジナルですが、実際の歴史とのリンクを感じられるとロマンを感じますね。


ちなみに、風が強い日や悪天候の際は旗が上がっていない場合もあります。

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写真を見返したところ旗が上がってない日も多かったので、海のすぐそばにあるS.S.コロンビア号は他エリアよりも比較的海風の影響を受けやすいのかもしれません。

 

セントエルモ号

S.S.コロンビア号前の広場ホレイショー・スクエアに隣接するピア33。

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ここには世界各地からやって来たたくさんの船が停泊しています。


その中でも最も大きく存在感がある船がこちらのセント・エルモ号です。

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船の先頭にパラグアイの国旗がかかっていることから、セント・エルモ号はパラグアイから来たことがわかります。


ちなみにパラグアイの国旗は世界で唯一表と裏でデザインが異なるのですが、セント・エルモ号の国旗もちゃんと裏表でデザインが違います。


そんなセント・エルモ号に掲げられている国際信号旗はこちら。

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向かって左側に3枚、右側に1枚あります。

こちらも解読してみましょう。

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「TDS」はもちろん東京ディズニーシー(Tokyo Disney Sea)の頭文字です。


そして右側の「P」。

実は、国際信号旗は一枚でも意味を為すように、それぞれのアルファベットに意味が割り当てられています。

「P」が表す意味は「出航準備中にて乗務員は帰船せよ」です。


セント・エルモ号はまもなく出航する予定ということですね。

 

ドックサイドダイナー

続いてご紹介するドックサイドダイナーは、S.S.コロンビア号からほど近い場所にあるレストランです。

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ここでは広々とした店内でサンドウィッチやドリアなどを頂くことができます。


そんなレストランに入った正面にあるレジカウンターの上を見てみると…

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見覚えのあるカラフルな旗が掲げられています。


ここに掲げられている旗を解読すると、

「COLUMBIA YOU ARE THE GEM OF THE OCEAN」

となります。

コロンビア、あなたは海の宝石だという意味です。

これまたコロンビア号を称える素敵な言葉ですね。


ドックサイドダイナーは貨物倉庫を改装して作られたカジュアルレストラン。

これから船旅に出かける人や港で働く人が多く訪れるお店ということで、S.S.コロンビア号とは切っても切れない関係なのです。


ちなみに、星条旗が国歌になる前に非公式のアメリカ国歌として親しまれていた「Columbia, Gem of the Ocean(コロンビア・大洋の宝)」という楽曲があります。

ドックサイドダイナーのメッセージは、この楽曲を元に作られたようですね。

 

ヴィレッジ・グリーティングプレイス

続いても同じくアメリカンウォーターフロントですが、ニューヨークエリアから少し歩いた先にあるケープコッドへと向かいます。

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ケープコッドはのどかな田舎の港町が舞台です。

S.S.コロンビア号がある華やかなニューヨークエリアとは打って変わり、穏やかでのんびりとした雰囲気を味わうことができます。


そんなケープコッドにあるグリーティング施設「ヴィレッジ・グリーティングプレイス」。

2019年6月2日まではダッフィー、以降はシェリーメイがグリーティングを行なっている場所です。

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ヴィレッジ・グリーティングプレイスでは複数箇所に国際信号旗が隠されています。

ひとつずつ見ていきましょう。

 

入り口に掲げられたメッセージ

まずひとつめは、ヴィレッジ・グリーティングプレイスの入り口にあります。

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装飾の一部として馴染んでいますね。


早速解読してみましょう。

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「WELCOME FRIENDS」はようこそ、友達という意味です。

ケープコッドの住人たちは私たちゲストを歓迎してくれているようですね。

 

隠れキャラクター?

ふたつめはヴィレッジ・グリーティングプレイスの建物内に隠されています。


Qラインにはダッフィーにまつわる様々な写真やプロップスが飾られているのですが、その中にこのようなものがあります。

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急いで撮影したため残念すぎるピンボケ…すみません…

ダッフィーを囲むように撮影された集合写真の下に、小さな国際信号旗があります。

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「DUFFY」、つまりダッフィーと書いてあります。

Qラインには切り絵やロープでできたダッフィーなどレアな隠れダッフィーが多数隠されているのですが、こちらは中でもかなりレアな隠れダッフィーと言えそうですね。


さらに、建物内の天井にもご注目。

大きすぎて写真におさまり切らなかったのですが、ここにも国際信号旗があります。

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こちらは大きな隠れダッフィー

ヴィレッジ・グリーティングプレイスに訪れた際はぜひ探してみてくださいね。

 

フォートレス・エクスプロレーション

最後にご紹介するのは、ヨーロッパの港町を舞台にしたメディテレーニアンハーバーにある国際信号旗です。


今までご紹介してきたものはすべてアメリカンウォーターフロントでしたので、唯一違うテーマポートにある旗となります。

 

旗が表すキャラクターとは

国際信号旗があるのはメディテレーニアンハーバーの中でもハーバーの対岸にある要塞:フォートレス・エクスプロレーションです。

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迷路のように入り組んだ要塞やガリオン船があり、まるで大航海時代にタイムスリップしたかのような体験をすることができます。


そんなフォートレス・エクスプロレーションにある国際信号旗がこちら。

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他の旗とは違う素材で作られており、風がなくてもしっかりと柄を目視できます。


早速解読してみましょう。

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旗が表す言葉は「MICKEY」、つまりミッキーです。

隠れダッフィーに引き続き、レアな隠れミッキーですよね。


ちなみに、要塞の工事中はこんなところについていました。

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何が何でも出しておきたい信号なのでしょうか?笑

 

他の旗とデザインが異なる理由

こちらの国際信号旗、よく見ると他のものと少しデザインが異なります

例えば同じ「E」や「Y」で比較してみると…

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アメリカンウォーターフロントの方がシンプルなデザインをしています。

フォートレス・エクスプロレーションの旗は、細やかな装飾が施されていますよね。


一体なぜ微妙にデザインが違うのでしょうか。

それを紐解く理由は、エリアの時代背景に隠されていました。


フォートレス・エクスプロレーションの要塞が作られたのは中世ヨーロッパ、年代で言うと16世紀頃です。

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これは、要塞で活動していた学会S.E.A.の発足が1538年であることや、かつて要塞を保有していたカルロス一世の没年が1558年であることが理由として挙げられます。


一方でアメリカンウォーターフロントの舞台は1912年です。

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ふたつのエリアには300年ほどの差があるのです。


そして、国際信号旗が正式に定められたのは1857年

つまりは、フォートレス・エクスプロレーションの旗は国際信号旗が定められる前に作られたものということになります。


正式に決まる前に作られたため、現在の国際信号旗とはデザインが異なるのです。

フォートレス・エクスプロレーションで掲げられている旗が元となり改良され、現在の国際信号旗が完成したと思うと夢が広がりますね。

 

他の場所でも見られる?

さて、そんな夢とロマンに溢れた国際信号旗ですが、実は上記でご紹介した場所以外でも見ることができます。

国際信号旗が見られる場所

・スチームボード・ミッキーズ(TDS)

・アドベンチャーランドのダイニングエリア(TDL)

ただし、これらの場所にある国際信号旗は意味を持たない文字の羅列だったため、本編では除外させていただきました。

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実は国際信号旗にはアルファベットの他に数字や代表旗、回答旗があるのですが、上記2箇所では数字と代表旗が使われていました。

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以外とパーク内の色々なところにある国際信号旗。

見つけた際はぜひ、アルファベットを当てはめて解読してみてくださいね。

 

まとめ

東京ディズニーシーに掲げられた国際信号旗のご紹介でした。


S.S.コロンビア号やフォートレス・エクスプロレーションなど、誰もが一度は目にしているであろう場所にも意外な隠れメッセージが隠されていました。


パーク内で国際信号旗を見かけたさいは、ぜひ意味を解読してみてくださいね。

中でもレアな隠れミッキーや隠れダッフィーは会話が盛り上がること間違いなしです。

ぜひご家族やお友達に話してみてください!


それでは、良い冒険を。


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