こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーリゾートにある数多くのアトラクションの中でも、バックグラウンドストーリーや作り込みが随一細かいとも言われるタワー・オブ・テラー。
アトラクションに付随するプロップスにも意味が込められており、そんな細やかなこだわりを紐解いていくのも楽しみ方のひとつです。
今回はそんなタワー・オブ・テラーに隣接する庭園「瞑想の庭園」にまつわる豆知識をご紹介していきます。
タワー・オブ・テラーにある3つの庭園について
タワー・オブ・テラーは東京ディズニーシーの大人気絶叫系アトラクションです。
アトラクションだけでなくストーリーや作り込み、演出も怖いことから東京ディズニーリゾート最恐アトラクションとも言われています。
そんなタワー・オブ・テラーはかつて、「ホテル・ハイタワー」というホテルでした。
この場所には、ホテル時代に作られた3つの庭園が存在します。
- 瞑想の庭園
- インドの庭園
- 太陽の庭園
3つの庭園のうち、瞑想の庭園とインドの庭園はQライン(待ち列)で見ることができます(※)。
一方で太陽の庭園は建物の屋上にあるので、ゲストは見ることができません。
※待ち時間が短いときは庭園に入れない場合もあります。
▷▷太陽の庭園についてはこちらでご紹介しています。
今回はQラインで見られる庭園のうち、手前側にある「瞑想の庭園」についてご紹介していきます。
瞑想の庭園にある9体の女神像
瞑想の庭園にはハリソン・ハイタワー三世が世界中から集めた9つの女神像が飾られています。
それでは早速9体の彫像について見ていきましょう。
①スフィンクス像
庭園に入ってまず見えてくるのが2体のスフィンクス像。
庭園の入り口を挟むよう置かれています。
綺麗な女性の顔をしている一方で、体は獣のような姿をしています。
②カーリー女神像
カーリーはヒンドゥー教の女神です。
血と殺戮を好む戦いの神であり、インドで最も恐ろしい女神とされています。
顔が二つついており、片方は優しい顔、もう片方はとても怖い顔をしています。
カーリーは人々を災いから守ってくれる一方で災いをもたらすこともありました。
表裏にある二つの顔は生死や善悪など、正反対の事柄を表現しているのです。
③聖アーデン像
ドラゴンの子供を抱っこしている女性の像です。
王冠を被っていることから、身分の高い女性だったのでしょうね。
④クレオパトラ像
なんとこちらの像はホテル閉鎖から13年間放置されたことにより、転倒してしまっています。
植物の陰に隠れるようにして倒れているため、知らずに通り過ぎてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
手前のプレートには注意書きが記してあります。
シリンガ・フォエチダ
・吸い込まないこと
・植物の10フィート以内に立ち入らないこと
Foetidaはラテン語で臭いという意味です。
どうやらこの辺りには強烈な臭いを放つ植物が植えられていたようですね。
⑤有翼スフィンクス像
ペルシアの羽が生えた女性のスフィンクス像はかなり貴重なものとされています。
そんな貴重な像も強奪してしまうハイタワー、さすがですね。
像の下のプレートにはこのように書かれています。
瞑想の庭園
私が肩の荷を下ろし、思いにふけるために
何度も立ち止まった
この静かな木陰を共有しよう。
ハリソン・ハイタワー
強欲で傲慢なハイタワーのイメージとは異なる、穏やかな文章ですね。
この場所は、そんな彼が心を休める憩いの場だったのでしょう。
ちなみにこちらの像を強奪する様子は、ホテルのロビー内の絵に描かれています。
アトラクションに乗る際はぜひこちらの絵も探してみてくださいね。
⑥アステカの戦いの女神像
剣を振りかざしているこちらの像はアステカの戦いの女神。
転倒防止のための添え木がありますが、なんとも簡易的で今にも倒れてしまいそうな雰囲気です。
⑦ヴィーナス像
足しかないちょっと不気味なこちらの像は、貝殻の上に立っていることから、かの有名な女神:ヴィーナスであると思われます。
足から上は一体どこにいってしまったのでしょうか…。
ここにも小さなプレートが立てられています。
ベストショーガーデン 会長賞
ウォーターフロントパーク園芸協会
1898年
ウォーターフロントパークはタワー・オブ・テラーの目の前に広がる公園です。
ベストショーガーデンというのは恐らく、その公園を管理している園芸協会が主催する庭園コンテストなのでしょう。
このプレートから、当時この庭園は綺麗に手入れされた素敵な場所だったことが伺い知れますね。
⑧アフロディーテ像
古代ギリシアの女神なのですが、なんと頭部が取れています。
瞑想の庭園には絵が置いてあるのですが、その絵を見てみると…
ちゃんと頭部がついています。
どうやら庭園が閉鎖された後に取れてしまったようですね。
ちなみに絵に描かれている女性はニューヨーク市保存協会の会長であるベアトリス・ローズ・エンディコット。
絵を描いたのはハイタワーの執事であるアーチボルト・スメルディングとされています。
絵の具が放置されていることから、この絵は描きかけのまま放置されているようです。
⑨ターラー像
インドの川の女神で、地面に着くほどの長い髪が特徴的です。
世界の水はターラーの髪から流れ出たという言い伝えもあるそうですよ。
様々な女神像が並ぶ瞑想の庭園。
あなたのお気に入りはありましたか?笑
タワー・オブ・テラーのツアーに参加する際はぜひ庭園にも注目してみてくださいね。
まとめ
タワー・オブ・テラーの瞑想の庭園にある9つの像のご紹介でした。
今まで何気なく通り過ぎていた方は、ぜひ像にも目を向けてみてください。
破損した像や生い茂った草木からも、ホテル閉鎖から13年という時が流れていることを体感できます。
ツアーに参加する前に、そんな時の流れを感じながら庭園を歩いてみるとより世界観に入り込めるはずです。
それでは、よい冒険を!
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