こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
細やかなストーリーや演出で私たちゲストをどこまでも深く楽しませてくれる東京ディズニーリゾート。
何気ない風景やプロップスに隠された意味を知ると、より一層物語の味わいを感じられるものです。
今回はそんな細やかなプロップスの中から、東京ディズニーシーにあるレストラン「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」店内のとある黒板の意味を紐解いていこうと思います。
ユカタン・ベースキャンプ・グリルについて
東京ディズニーシーの奥地に広がるテーマポート:ロストリバーデルタ。
1930年代の中央アメリカのジャングルを舞台にしており、ここでは様々な神殿や遺跡が発掘されている様子を見ることができます。
アトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」の舞台もそんな神殿のひとつですね。
木々が生い茂るこの場所で人気のレストランがユカタン・ベースキャンプ・グリル。
ここでは昔ベースキャンプだった場所を改装してレストランを営んでいます。
スモーク料理を中心に提供しており、テラス席を含めおよそ690席もある大きめなレストランです。
こちらは2021年3月から提供されているシェフのおすすめセットです。
メインはローストビーフと骨つきソーセージ。
異国の雰囲気を感じられる店内で、ボリューミーなお料理を頂くことができます。
※メニューは変更になる場合がございます。
▷▷ユカタン・ベースキャンプ・グリルにまつわるストーリーや豆知識はこちらでご紹介しています。
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮との意外なつながりもあるこちらのレストラン。
ぜひあわせてご覧くださいませ。
店内の黒板に書かれている内容とは
ユカタン・ベースキャンプ・グリルにある数々の中から今回ご紹介するのはこちらの黒板。
インディ・ジョーンズのQライン(待ち列)で見ることができる黒板と同じ筆跡のようなので、こちらもやはりインディ博士が書いたものだと思われます。
何やら遺跡発掘にまつわる事柄が記されているようです。
早速解読してみましょう。
ふるい作業
まずは左の図面の中に書かれている文字から。
EXCAVATE AND CRATE
掘って木枠に入れろ
発掘したものを木枠に入れてふるいにかけろ、ということです。
地図が示す場所にはこのようにふるいが置いてあります。
ふるいは発掘したものに付着した砂などを落とすために使います。
ふるいの上には土器のようなものがありま。
まるでついさっきまでここで作業していたかのようですね。
ちなみに、店内では使い古したふるいが照明器具としてリサイクルされていますよ。
獣形神の石像
続いては右側に描かれているふたつのイラストについて記されている部分を解読してみます。
まずは上のイラストから。
ZOOMORPHIC STONE SEEMS TO BE
FULL SIZE REPRESENTATION
OF MURAL IN PLOT 2
動物の形をした石像は壁のプロット2の肖像の全体像だと思われる
FEATHERS, WATER OR FIRE ?
羽、水、あるいは火?
動物の形をした石像=獣形神はこちらです。
とても大きな丸い石像。
石像にはびっしりとマヤ文字や模様が刻まれています。
「壁のプロット2の肖像」というのはレストランの中庭にある壁画のことです。
壁画ではひび割れがあり全体像は見えませんが、発掘された遺跡で見ることができるという意味です。
壁画では像の下に謎の模様が描かれており、羽なのか、水なのか、あるいは火なのかとあれこれ考察しているようです。
また、黒板の右下に描かれているイラストはマヤ文字のようです。
SAME GLYPH NEXT
TO FIGURE WITH WINGED
DISK IN TEMPLE
神殿内の翼のある円盤の隣に同じ形の文字が見られる
GUARDIAN SKULL
OF SOLID WATER ?
氷の守護者の頭蓋骨?
3つの文字のうち一番上の文字はクリスタルスカルの魔宮内で見られるものと同じと書いてあります。
「翼のある円盤」はライドの序盤、クリスタルスカルの目が光る手前の部屋:誘惑の間で左右の壁に見られる円盤のことかと考察しましたが、自信ありません。
また下の文章はWATERに下線が引かれていますが、マヤ文字の一部を「水」と訳したのでしょうか。
…と疑問だらけなのですが、こちらの像にはインディ・ジョーンズも手を焼いているようです。
インディ博士でさえ分からないことが私に分かるわけありませんね!笑
パコも発掘作業に当たっていた?
最後にご紹介するのは図面の下に書かれた内容について。
まずは矢印で図面上部を指している文章から。
CONTINUE EXCAVATION OF
SUB-LEVELS 2 AND 3.
BRUSHES ONLY !
中段の2と3の発掘を続けろ。
ブラシだけで!
中段の2と3というのは、こちらのことです。
こちらでは人骨や多数の土器が発掘されました。
壊さないようにブラシで丁寧に発掘しろ、という指示が書いてあるのですね。
そして下に書いてある文章がこちら。
GET PACO’S PEOPLE TO BUILD TRI-POD
AND GET THIS STELE OUT OF
THE GROUND BEFORE THE RAINS COME.
パコたちで三脚を立て、雨が降る前に石像を地面から掘り起こせ。
CHECK W/ABNER IN COPAN FOR
CROSS REFERENCE WITH STELE 15
石碑15を参照するためにコパンのアブナーの元へ調査に行け
クリスタルスカルの神殿で観光ツアーを開催し金儲けのことばかり考えているイメージのパコですが、ちゃんと発掘作業にも携わっていたのですね。
指示通り、パコたちが三脚を立てた石碑がこちら。
石碑の下部分はまだ埋まったままです。
コパンは古典期マヤの大都市。
そしてアブナーはインディの恋人であるマリオンの父であり、考古学の師匠です。
コパン遺跡にとてもよく似た石像があることを知っていたインディは、現地に調査に行くよう指示したのですね。
黒板に書かれていた遺跡はこれで以上となりますが、レストランの周辺では他にも様々な石像や人骨を見ることができます。
ユカタン・ベースキャンプ・グリルに立ち寄った際は遺跡観察もお見逃しなく。
▷▷レストラン前の人骨についてはこちらでご紹介しています。
まとめ
ユカタン・ベースキャンプ・グリルにある黒板についてのご紹介でした。
黒板はベースキャンプの周辺で発掘された様々な遺跡についてインディ・ジョーンズが考察・指示したものでした。
なんともベースキャンプらしいプロップスでしたね。
遺跡はついさっきまで作業が行われていたような雰囲気です。
レストランに訪れた際はぜひそんな発掘途中の遺跡も見学してみてくださいね。
それでは、よい冒険を!
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