東京ディズニーシーの人気アトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」に登場するパコ。
乗車前の案内ビデオで「私はパコです!」と元気よく喋っている姿が印象的ですが、実は彼の正体はあまり知られていません。
今回はそんな謎多き人物パコについて掘り下げてご紹介していきます。
映画との関係や案内ビデオに隠された秘密、さらにはパコにまつわる超マニアックなプロップスもご紹介していきますので、パコの聖地巡礼をしたいというマニアな方はぜひご参考くださいませ(笑)
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮について
東京ディズニーシーの奥地に広がるテーマポート:ロストリバーデルタ。
1930年代の中央アメリカのジャングルを舞台にしており、古代文明が残る荒々しい自然の世界を探検することができます。
そんなロストリバーデルタの代表的なアトラクションであるインディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮。
映画『インディ・ジョーンズ』シリーズを元に作られ、東京ディズニーシー開業当初から根強い人気を誇るアトラクションです。
所要時間:約3分
定員:12名
最高速度:約24km/h
ライドショット:あり
クライマックスの落下シーンは意外とスリリングに感じますが、最高速度は約24km/hと実は自転車ほどの速度しか出ていないのです。
ストーリー
舞台はロストリバーデルタにあるクリスタルスカルの神殿。
この神殿には永遠の若さを手に入れられるという若さの泉があると言い伝えられていました。
神殿で遺跡の発掘作業にあたるのは考古学者のインディ・ジョーンズ博士と助手のパコ。
しかしパコはさらに金儲けをしようと、インディに内緒で若さの泉を探す神殿の観光ツアーを計画してしまいます。
観光ツアーは盛況になったものの、神殿に車で侵入してきたことにクリスタルスカルは大激怒!
クリスタルスカルは大蛇や石像などに次々と姿を変えてゲストに襲いかかってきます。
果たして、ゲストは無事に帰還することができるのでしょうか?
アナハイムのディズニーランドでは助手が違う?
インディ・ジョーンズ・アドベンチャーは東京ディズニーシーの他にアナハイムにあるディズニーランドにも存在します。
アトラクションの名前は「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:禁断の瞳の魔宮(Indiana Jones Adventure: Temple of the Forbidden Eye)」。
アトラクションのストーリーは東京ディズニーシーと似ているのですが、禁断の瞳の魔宮ではインディに内緒でツアーを敢行するのがパコではなくサラーという人物で、祀られている神もマーラという守り神になっています。
さらに東京ディズニーシーでは舞台が中央アメリカであるのに対し、ディズニーランドではインドの古代神殿が舞台になっています。
これは現地から遠い場所をモチーフにすることで新鮮さを表現し、異国情緒を味わえるようにという工夫によるもの。
世界観を大切にするディズニーらしいこだわりのひとつですね。
パコについて
それでは早速パコについてご紹介していきます。
パコはTDSオリジナルキャラクター
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮に乗車したことがあれば一度は目にしているであろうパコ。
大きな身体にヒゲ、陽気な喋り方と特徴も多くかなりの存在感があります。
いかにも名脇役な雰囲気がありますが、実は映画『インディ・ジョーンズ』シリーズには一切登場していません。
パコは東京ディズニーシーだけのオリジナルキャラクターなのです。
パコに会えるのは世界中で日本だけ。
ある意味とってもレアですね!
パコを演じる声優さんは?
パコの声を演じているのは声優の宝亀克寿(ほうき かつひさ)さん。
『ONE PIECE』のジンベエ役、『忍たま乱太郎』の黄昏甚兵衛役、『ちびまる子ちゃん』の花輪くんのおじいちゃん役など国民的アニメにも多数出演している大ベテランの声優さんです。
ディズニー映画では『リメンバー・ミー』のチチャロン役、『リロ&スティッチ』のモーセ・プロキ役などを演じています。
どこかで聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
安全のための動画は2パターンある
それでは、ここからはアトラクションにまつわるパコのお話をご紹介していきます。
パコといえば、アトラクション乗車前に見る案内ビデオ。
「私はパコです!」というフレーズは一度聞いたら忘れられないほど印象的ですよね。
実はこちらのビデオ、2パターンあるものを交互に上映していることをご存知でしょうか。
セリフは全く同じなのですが、よく見ると最後の「皆さん、用意はいい?またお会いしましょう!多分ね。それでは、アディオス!」の映像が異なるのです。
パターン1:帽子を被って画面に向かってくる
パターン2:右手を振っている
私も初めて気づいた時は驚きました。
なぜこのような細かすぎる違いを用意したのかは謎ですが、ゲストをあっと驚かせようというディズニーらしい演出ですね。
▷▷パコのセリフはこちらでご紹介しています。
アトラクション内のセリフも全パターンご紹介していますので、ご興味のある方はぜひあわせてご覧くださいませ。
乗車後のセリフの意味
パコの声はアトラクション発車時と降車時にも聞くことができます。
中でも注目していただきたいのが降車時のセリフ。
「アミーゴス、若さの泉見つけた?えぇ、それは残念。次はきっと見つかるよ!」
クリスタルスカルの魔宮は若さの泉を探すツアー。
しかし、パコのセリフはまるで泉が見つからなかったことを分かっているような口調ですよね。
その通り、実は探検ツアーでは若さの泉を見ることができません。
アトラクションから見えるのは若さの泉の水面が壁に反射した姿だけなのです。
パコは「若さの泉のツアー」と銘打っていながら、泉が見えないことを分かっているかのようですね。
なんてセコイのでしょう…。
パコの聖地巡礼!意外なプロップスとつながり
ここからはアトラクション外で見られるパコとのつながりについてご紹介していきます。
意外なところでパコが登場していますので、パコファン必見です!
ラジオに注目
雰囲気や世界観を作る上で欠かせない要素のひとつであるBGM。
東京ディズニーシーでもテーマポートやエリアごとに異なるBGMが流れています。
ロストリバーデルタでは場所によってメキシカンミュージック、虫の鳴き声や太鼓の音などがBGMとして流れています。
さらに、ラジオが流れている場所もあります。
- レストラン「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」店内
- ディズニーシー・トランジットスチーマーライン乗り場付近の休憩所
こちらの2ヶ所ではラジオが流れており、ロストリバーデルタにまつわる様々な情報を得ることができます。
ラジオでは神殿の最新情報や薬の紹介、バナナの収穫高など様々な話題が放送されているのですが、その中に聞き覚えのある声が…。
「あー、あー、聞こえてるかな?
オラ!アミーゴス!私はパコ!
クリスタルスカルの魔宮、こいつは人生最大の冒険になること間違いないよ!
歩いていくつもりですか?ノー!
お金があるならパコのスーパーデラックス魔宮ツアーがおすすめだね!
若さの泉までひとっ飛び!アディオス!アミーゴス!」
パコはラジオでも魔宮ツアーの宣伝をしています。
本当に抜け目ないですね…。
トランジットスチーマーラインでも声が聞ける
東京ディズニーシーを周遊できるアトラクション「ディズニーシー・トランジットスチーマーライン」。
東京ディズニーシー開業当初からあるアトラクションですが、2018年4月15日にアナウンスが全面リニューアルされ、テーマポートごとにBGMや無線などの演出が追加されました。
リニューアルに際し、ロストリバーデルタエリアではパコの声が聞けるようになりました。
喋っている内容はやはり魔宮ツアーの宣伝で、セリフはラジオと同じです。
ラジオより聞き取りやすいので、パコの声が聞きたいというマニアな方はスチーマーラインがおすすめですよ。
ちなみに私のお気に入りポイントは冒頭の「あー、あー」のシーンです(笑)
実は発掘作業にも関わっている
金儲けのことばかり考えているイメージのパコですが、実はちゃんと発掘作業に携わっていることが分かるプロップスがあります。
プロップスがあるのはラジオが流れているレストランとしてもご紹介したユカタン・ベースキャンプ・グリル。
店内にはインディが遺跡発掘の指示をした黒板があります。
黒板の左下を読んでみると…。
GET PACO’S PEOPLE TO BUILD TRI-POD
AND GET THIS STELE OUT OF
THE GROUND BEFORE THE RAINS COME.
パコたちで三脚を立て、雨が降る前に石像を地面から掘り起こせ。
CHECK W/ABNER IN COPAN FOR
CROSS REFERENCE WITH STELE 15
石碑15を参照するためにコパンのアブナーの元へ調査に行け
パコは遺跡発掘も行っていたのですね。
いや、それともパコがサボらないようにインディが仕事を与えたのでしょうか?笑
ちなみにパコが三脚を立てた石像はお店の前にあるこちらです。
ユカタン・ベースキャンプ・グリルに訪れた際はパコの聖地巡礼も兼ねてラジオに耳を傾けつつ、石像を見てみては?
まとめ
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮に登場するキャラクター:パコのご紹介でした。
金儲けを企み私たちを危険な目に合わせた犯人でもあるパコですが、なんだか憎めないキャラクターですよね。
ご紹介した通り、ロストリバーデルタでは意外なところでパコにまつわるプロップスを見たり聞いたりすることができるので、ぜひそういったところにも目を向けてみてくださいね。
それでは、良い冒険を。
アディオス!
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