こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーの中央にそびえ立つプロメテウス火山。
パークのどこにいても見えることから、ディズニーシーのランドマークのような存在となっています。
プロメテウス火山はもちろん人工火山ですが、実は時折大きな轟音を上げ噴火します。
しかし、噴火するということはあまりにも有名すぎるトリビアのため、ご存知の方も多いと思います。
ですが、実は東京ディズニーシーの中で噴火音がほぼ聞こえないエリアがあることをご存知でしょうか。
それは20世紀初頭の頃の人々が思い描いた未来のマリーナ・ポートディスカバリー。
ポートディスカバリーではなぜ噴火音が聞こえないのか?
今回はその理由と考察をご紹介します。
プロメテウス火山について
東京ディズニーシーの中央・ミステリアスアイランドにある大きな山がプロメテウス火山です。
パークでも一際大きな存在感を放つこの火山は、ディズニーシーのシンボル的存在です。
※公式のシンボルは入口にある地球儀・アクアスフィアとされています。
プロメテウス火山の高さ
高さは51mでディズニーランドのシンデレラ城と同じです。
ディズニーシーの中ではタワー・オブ・テラーがあるホテル・ハイタワーの59mに次いで2番目の高さを誇ります。
プロメテウス火山の由来
プロメテウス火山は実在する山をモデルに作られました。
外見のモデルとなったのはイタリア・カンパニア州にあるヴェスヴィオ山。
日本では「ベスビオス火山」という方がポピュラーですね。
そして「プロメテウス」という名称は、ギリシャ神話の火の神プロメーテウスに由来します。
プロメーテウスは全知全能の神・ゼウスによって火を取り上げられ寒さに怯える人間を哀れみ、ゼウスの命に背き再び火を与えたとされています。
プロメーテウスが与えた火を基に、人間は文明や技術を発展させていきました。
人間にとって彼はまさしく「火の神」だったということですね。
プロメテウス火山に隠されたトリック
プロメテウス火山はパーク内のほぼ全ての場所から見ることができます。
パークの中央に立っているため、現在地を図るディズニーシーのランドマークのような存在です。
実はこのプロメテウス火山は、見る角度によって全く違う表情を見せることをご存知でしょうか。
場所によっては全く別の山のようにすら見えますので、いくつか例を挙げてご紹介します。
プロメテウス火山は見る角度によって表情を変える
まずはじめにこちらはプロメテウス火山を最も近くで見ることができるミステリアスアイランドから見た様子です。
ゴツゴツとした岩肌がむき出しになり、火口から溶岩が流れた痕跡もしっかり見て取れます。
山の麓には溶岩の飛散を防ぐ防護ネットがあり、そのネットには溶岩が降って来た跡が残っています。
まじまじと見ると、ちょっと怖さを感じますね。
中央のカルデラでは高温の水が勢いよく吹き出す間欠泉(かんけつせん)が見られたりと、現在も火山活動が起こっているということがよくわかります。
そしてこちらはアメリカンウォーターフロントのS.S.コロンビア号の甲板から見た様子です。
アメリカの街並みの奥に佇むように姿を現しています。
山肌を見るとゴツゴツとしていますが、山の周りには木々が生えておりミステリアスアイランドから見た景色より大分景色に馴染んでいるのではないでしょうか。
ポートディスカバリーから見るプロメテウス火山
さて、それではポートディスカバリーから見たプロメテウス火山はどうなっているのでしょうか。
山肌は丸みを帯びて滑らかで、上記ふたつのようなゴツゴツした感じはありません。
山の周りには木々が生い茂り、よく見ると山の上部まで植物が生えていることが確認できます。
活気を失ったその姿は、火山活動が終わった死火山のようです。
ポートディスカバリーから見るプロメテウス火山はなぜこのような姿をしているのでしょうか。
実は、死火山のような見た目も、このエリアで噴火の音が聞こえないのも、共通したある理由が隠されているのです。
ポートディスカバリーでは噴火の音がほとんど聞こえない理由
ポートディスカバリーの舞台は20世紀初頭の人々が思い描いた未来のマリーナ。
東京ディズニーランドのトゥモローランドは実在する近未来をモデルにしている一方で、ポートディスカバリーはあくまでも架空の未来・レトロフューチャーです。
ポートディスカバリーは、明るい未来を想像し夢を博した人々の思いの塊なのです。
そんな未来の都市ポートディスカバリーでは、プロメテウス火山の噴火の音がほとんど聞こえません。
山の麓へ近づいてみてもシューという音が聞こえるだけで 、あの轟音は全く聞こえないのです。
ポートディスカバリーではなぜ噴火の音が聞こえないのでしょうか。
気象コントロールセンターが火山活動をコントロール可能にした?
ポートディスカバリーにはかつて、「ストームライダー」というアトラクションがありました。
東京ディズニーシー開園と同時にオープンし、2016年にクローズするまで数多くのファンに愛された人気アトラクションで、現在「ニモ&フレンズ・シーライダー」がある建物で行われていました。
ストームライダーは接近する巨大ストーム(台風)を消滅するため、気象コントロールセンター(The Center for Weather Control=CWC)が開発したストームディフューザーを使いストームを消滅させるミッションへ向かうストーリー。
以前ポートディスカバリーに拠点を置いていた気象コントロールセンターは、ストームの消滅だけでなく気象や自然現象に関する研究を行なっていました。
そこで浮上するのが、気象コントロールセンターは長年の研究の中で、プロメテウス火山の火山活動をコントロールできるようになったという考察です。
巨大な台風を消滅するストームディフューザーを開発してしまうくらいかなり高度な技術を持ち合わせていたこの施設なら、ありえない話ではないでしょう。
そのように仮定すると、ポートディスカバリーから見たプロメテウス火山が死火山のようになっていること、噴火の音が聞こえないことに合致がいくのです。
ポートディスカバリーはあくまでも架空の未来都市です。
20世紀初頭の人々は、自然をも味方につけ共存していくという未来を願っていたのかもしれませんね。
フォートレス・エクスプロレーションに伏線がある!?
メディテレーニアンハーバーにある「フォートレス・エクスプロレーション“ザ・レオナルド・チャレンジ”」というアトラクションをご存知でしょうか。
地図を元に要塞を探検しゴールを目指すウォークスルータイプのアトラクションですが、あまり知られていないため土日でも比較的短い待ち時間でチャレンジできるアトラクションです。
レオナルド・チャレンジについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、まだチャレンジしたことがないという方はこちらも合わせてご参考くださいませ。
実はこのアトラクションには、ポートディスカバリーへ繋がる伏線が隠されていると考えています。
参加したことがある方はご存知だと思いますが、レオナルド・チャレンジはプロメテウス火山が噴火し溶岩が流れ出るのを未然に防ぐために、S.E.A.の精鋭たちが作り出した「溶岩コントロールステーション」を探すという内容です。
※S.E.A.(Society of Explorers and Adventures)=探検家や科学者などが集まる学会。
かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチやソアリンに登場するカメリア・ファルコも会員の一人でした。
溶岩コントロールステーションはプロメテウス火山の噴火を未然に防ぐための装置です。
かつて要塞だったフォートレス・エクスプロレーションには、溶岩コントロールステーションが複数隠されていることがわかっています。
S.E.A.が作った溶岩コントロールセンターが基になり、未来の都市・ポートディスカバリーの気象コントロールセンターはプロメテウス火山の火山活動をコントロールできるようになったのではないかと考えています。
エリアを超え、時空を超えて同じ山を見ていると思うと感慨深いですね。
まとめ
ポートディスカバリーでプロメテウス火山の噴火音がしない理由についての考察でした。
ポートディスカバリーを通る際はぜひ火山にも注目してみてくださいね。
プロメテウス火山はまだまだ奥が深く、謎に満ちています。
パークが再開したら、さらに研究してみたいと思っています。
それでは、素敵な冒険を!
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