こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
今回は東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにある公園ウォーターフロントパークの噴水にまつわるお話をご紹介していきます。
噴水ひとつに至るまでしっかりとバックグラウンドストーリーが用意されているのがディズニーの魅力のひとつ。
これを知れば、ニューヨークエリアをもっと楽しく回れるかもしれません。
噴水が誕生した意外な理由だけでなく、アメリカンウォーターフロントの水を支える水道局についてもご紹介していますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
アメリカンウォーターフロントについて
東京ディズニーシーの左側に広がるテーマポート・アメリカンウォーターフロント。
アメリカンウォーターフロントは20世紀初頭のアメリカをテーマにしており、3つのエリアに分けることができます。
- ニューヨークの街並みを再現したニューヨークエリア
- のどかな港町のケープコッド
- 移動遊園地のあるトイビル・トロリーパーク
それぞれのエリアで雰囲気や流れているBGMが異なり、お散歩をしているだけでとても楽しめるテーマポートです。
今回は中でも、ニューヨークエリアにある公園ウォーターフロントパークについてご紹介していきます。
ウォーターフロントパークについて
ウォーターフロントパークがあるのはアトラクション「タワー・オブ・テラー」がある建造物ホテル・ハイタワーの前。
シーズンイベントに合わせた装飾物が飾られたり、夏場はお子様たちの水遊びの場になったりしていますね。
以前は特設ステージが組まれショーが開催されたこともありました。
公園のシンボルでもあるこちらの噴水は、ウォーターフロントパーク・ファウンテンという名前です。
夜はBGMに合わせてライトアップされた水が出てくるので、眺めているだけで楽しめます。
ウォーターフロントパークのBGS
それでは早速、ウォーターフロントパークとウォーターフロントパーク・ファウンテンのバックグラウンドストーリーをご紹介していきます。
公園設立は1873年
冒頭でアメリカンウォーターフロントは20世紀初頭であるとお話しましたが、具体的には1912年が舞台となっています。
これはS.S.コロンビア号の処女航海を記念して祝賀祭が開催されている最中であるというバックグラウンドストーリーに基づきます。
S.S.コロンビア号が航海に出るのは1912年3月20日ですので、正確には1912年の年明けから3月の間ということになりますね。
ウォーターフロントパークの入口には、このようなプレートが掲げられています。
WATERFRONT PARK
DEDICATED TO THE CITIZENS
OF NEW YORK 1873
ウォーターフロントパーク
ニューヨーク市民に捧げる 1873年
アメリカンウォーターフロントの舞台は1912年なので、この公園ができてからすでに40年近く経っているようです。
噴水ができた訳
設立以降、ウォーターフロントパークは市民の憩いの場として親しまれていました。
そんな中、1898年の夏にある出来事が起こります。
作業員のヴラディミール・ポピノフはある日、大きな岩が公園のレンガを押し上げているのを発見します。
彼が岩を撤去しようとつるはしを振り下ろすと、なんと突然水しぶきが上がったのです。
公園を閉鎖して調査を行ってみると、近くのハドソン川から流れ込んできた地下水が川底の水流の満ち引きによって、水しぶきのように出続けているということが判明しました。
公園の職員たちが出続ける水しぶきをどうしたらいいのか悩んでいたところ、ニューヨーク市水道局の技術者たちが水流のコントロールに成功!
たくさんの噴出口を作り、色々なパターンの水しぶきを出せるようになりました。
そして翌年の1899年、ウォーターフロントパークの再オープンセレモニーが開催されました。
ヴラディミール・ポピノフは地下水を発見した功績を称えられ、噴水の飾り格子に名前を刻まれる運びになりました。
こちらがその格子(マンホール)です。
WATERFRONT PARK FOUNTAIN
NATURAL WATER SQUEGE DISCOVERED
BY VLADIMIR POPINOV IN 1898.
ENGINEERED AND DONATED TO WATERFRONT PARK BY N.Y.C.
WATERWORKS 1899
PATENTED
ウォーターフロントパーク・ファウンテン
この水は1898年にヴラディミール・ポピノフによって発見された。
1899年にニューヨーク市水道局によって作られ、ウォーターフロントパークに寄贈された。
特許取得済み
こうして今のウォーターフロントパークが出来上がりました。
ユニークな発想で水しぶきを噴水に変えてしまった技術者たちには感服しますね。
特許を取得しているというのも納得です。
アメリカンウォーターフロントの「水」にまつわる豆知識
ウォーターフロント・ファウンテン誕生のお話を踏まえ、ここからはアメリカンウォーターフロントの水にまつわる豆知識をご紹介していきます。
ニューヨーク市水道局はパーク内に存在する!
ウォーターフロント・ファウンテン誕生に尽力したニューヨーク市水道局ですが、実はパーク内にあることをご存知ですか?
それがこちら。
タワー・オブ・テラーとトイ・ストーリー・マニア!の間にあるレストルーム(トイレ)の建物が、実はニューヨーク市水道局なのです。
ウォーターフロントパークの目と鼻の先ですね。
ちなみに水道局の建物に掲げられているこちらの旗ですが…
旗に描かれている紋章は、現在もニューヨーク市で実際に使われている紋章なんですよ。
水道局前にある噴水
そんな水道局の前にも、小さな噴水があります。
山や川、木などの大自然をバックに動物たちが描かれています。
そして中央にはこのようなフレーズが記載されています。
FROM THE MOUNTAINS
TO THE METROPOLIS
山々から大都市へ
そして更に水の噴水口を見てみると、それぞれサスケハナ川、ハドソン川、モーホーク川の文字が…!
これらの川はどれもニューヨークを流れている川の名前です。
それぞれの川を流れている綺麗な水が、この場所へやってきているようですね。
水道局のメッセージ
水道局の噴水の両サイドにも何やらメッセージが書いてあります。
まずは左側です。
WATER IS WORTH MORE THAN GOLD TO A THIRSTY POPULACE.
乾いた人々にとって水は金よりも大切なものです。
右側も見ていきましょう。
A CITY PARHED FAIRS.
A CITY QUENCHED PROSPERS.
この町が乾くことはありません。
私たちはこの町を潤すことができるのです。
どちらのメッセージも、水の大切さを伝える内容となっています。
またこれらのメッセージの回りにも木の枝が描かれており、水道局が自然を大切にしているということが伺えます。
そんな自然を愛し大切に思う水道局の職員たちのお陰で、ニューヨークに美味しい水が届けられているのです。
まとめ
ウォーターフロントパーク・ファウンテンにまつわるバックグラウンドストーリーと豆知識のご紹介でした。
何気ない公園にもしっかりとしたバックグラウンドストーリーがあり、歴史に沿って作り込まれているのですね。
何気ない風景でも、バックグラウンドストーリーを知ってから見るとまた違った表情が見えるかもしれません。
それでは、よい冒険を!
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