こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
今回は東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロント・ニューヨークエリアのバックグラウンドストーリーについてのお話です。
ニューヨークエリアといえばブロードウェイ・ミュージックシアターやエレクトリック・レールウェイなど、豪華な建造物が立ち並ぶ街というイメージをされる方が多いのではないでしょうか。
今回はそんなニューヨークエリアについて、ちょっとマニアックな「街灯」に焦点を当てて時代背景を読み解いていこうと思います。
ニューヨークエリアについて
東京ディズニーシーの左側に広がるテーマポート・アメリカンウォーターフロント。
アメリカンウォーターフロントは20世紀初頭のアメリカをテーマにしており、大きく3つのエリアに分けることができます。
- ニューヨークの街並みを再現したニューヨークエリア
- のどかな港町のケープコッド
- 移動遊園地のあるトイビル・トロリーパーク
中でも今回ご紹介するのはニューヨークエリアについてです。
ニューヨークエリアは活気ある街並みと明るいBGMが印象的で、お散歩をしているだけでとても楽しめますよね。
今回はそんなニューヨークエリアの「街灯」に注目して、エリアに隠された時代背景についてご紹介します。
ガス灯と電灯が混在している理由
ニューヨークエリアの街灯には、「ガス灯」と「電灯」の2種類が用いられています。
「ガス灯」はその名の通り燃料ガスを燃やして光を得る照明のことです。
1797年にイギリスのマンチェスターに設置されたのを皮切りに、全世界に普及していきました。
その後1880年代初頭から白熱電灯が使われるようになり、長い時間をかけて徐々にガス灯から電灯に移行されていきました。
アメリカンウォーターフロントの舞台である20世紀初頭のアメリカは、街灯がガス灯から電灯に移行している真っ最中。
そのため、場所によってガス灯が使われていたり電灯が使われていたりするのです。
ニューヨークエリアには主に2つの大きなストリートがあり、それぞれ「ブロードウェイ」と「ウォーターストリート」という名前がついています。
ブロードウェイはミュージックシアターやリハーサルスタジオ、スタジオや衣装屋など芸術の街として名高い街路です。
一方でウォーターストリートは庶民の街として親しまれている旧市街地です。
それぞれの街灯を見てみましょう。
ブロードウェイの街頭は電灯
まずは芸術の街であるブロードウェイです。
彫刻を用いたデザインの壁など、豪華絢爛な建物が多く立ち並んでいます。
そんなブロードウェイの街灯を見てみると…
電灯が使われています。
柱のデザインもオシャレですね。
ブロードウェイは主に富裕層が住む地区なので、先駆けて電灯が導入されているのです。
ウォーターストリートの街灯はガス灯
続いて旧市街地のウォーターストリートです。
レンガ造りの建物が多く、外壁は所々色褪せています。
そんなウォーターストリートの街灯を見てみると…
ガス灯が使われています。
オレンジ色の炎が不規則に燃え上がり、癒しの風景の一部として街を彩ってくれています。
ウォーターストリートは庶民の住む街なので、電灯への移行がブロードウェイよりも遅いのですね。
ちなみにウォーターストリートでも一部、電灯が使われています。
恐らく補助灯の役割を担っているものですが、まさに移行の真っ最中であるということが伺えます。
ウォーターストリートのマンホールに隠された秘密
街の街灯からもこういった舞台背景が読み取れるのは楽しいですね。
さらにもうひとつ、ウォーターストリートとブロードウェイの違いをご紹介しておきます。
それがこちらのマンホール。
こちらはウォーターストリートにあるマンホールなのですが、白い湯気が出ているのが分かりますか?
こちらの湯気の正体は蒸気です。
実はこの蒸気もニューヨークで実際に起こっている現象を再現したものなのです。
ニューヨークのマンハッタンでは室内暖房の手段としてスチームが使用されており、地下にはスチームパイプが張り巡らされています。
マンホールから噴き上がる蒸気はスチームパイプから漏れ出した蒸気や、雨水や地下水が蒸発した蒸気なのです。
スチームを暖房に使うというのは日本ではあまり馴染みがありませんよね。
ですがニューヨークでは、スチームは有害物質を排出することなく低コストで暖房できるため重宝されているんだそうです。
蒸気が噴き出すマンホールはウォーターストリートでしか見ることができません。
富裕層の住むブロードウェイ周辺は整備が行き届いているということなのかもしれませんね。
冬場にしか見られないレアな光景ですので、インパの際は蒸気の出るマンホールを探してみては?
まとめ
ニューヨークエリアの街灯に隠されたバックグラウンドストーリーのご紹介でした。
街灯ひとつに至るまでしっかりと時代背景に忠実なのは、さすがディズニーといったとことでしょうか。
普段は何気なく通り過ぎていた方も、ぜひ建物や街灯、マンホールにも注目してみてください。
それでは、良い冒険を!
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