こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
世界で最も有名な「水の都」と言えば、イタリア北東部に位置するヴェネツィア。
アドリア海に浮かぶ水上都市であり、美しい街並みと海、そして運河を渡るゴンドラが印象的な町です。
誰もが知る有名な観光地のひとつでもありますね。
実は、日本にもまるでヴェネツィアにいるかのような非日常な体験をできる場所があります。
そんな夢の街があるのは、東京ディズニーシー。
東京ディズニーシーにあるヴェネツィアをモデルにしたエリア「パラッツォ・カナル」では、現地さながらの美しい景色を楽しむことができます。
今回はそんなパラッツォ・カナルの驚きの再現度や豆知識についてご紹介していきます。
ぜひヴェネツィア旅行をしている気分でご覧くださいませ!
パラッツォ・カナルは東京ディズニーシーの玄関口であるメディテレーニアンハーバーにあるエリアのひとつです。 イタリア・アドリア海に浮かぶ水上都市ヴェネツィアをモデルにしており、現地さながらの美しい景観が広がります。 夜はライトアップされ、昼間とはまた違ったロマンティックな雰囲気へと姿を変えます。 このエリアにあるアトラクションはヴェネツィアン・ゴンドラのみのため、アトラクションをメインで回る方はご存知ないかもしれません。 店内には日本最大級の石窯があり、焼きたてのピッツァをいただくことができます。 パークの中では比較的落ち着いた雰囲気ですので、誕生日や記念日のお祝いにおすすめです。 そんなパラッツォ・カナルでは、至るところでヴェネツィアを彷彿とさせる細やかな演出が盛り込まれています。 ここからは、そんなヴェネツィアらしいこだわりや豆知識をご紹介していきます。 パラッツォ・カナルの壁を見てみると、このような線があります。 この線は水が長時間に渡って停滞していた場合にできる跡です。 実はこちら、高潮の際に水位が上がってできた跡なのです。 かなりの被害があったことが想像できます。 ※私の身長は168cmです。 水上都市であるヴェネツィアは、いつかアドリア海に沈んでしまうかもしれないと言われていますね。 二本の線はパラッツォ・カナルの至るところで見ることができるので、訪れた際はぜひ壁にも注目してみてください。 こちらはパラッツォ・カナルにある水飲み場です。 水飲み場にしては特徴的な見た目をしていますよね。 …といっても、一般的な井戸とは仕組みが異なります。 そのため、ヴェネツィアでは地面に穴を開けて雨水を集め、粘土層や砂地などでろ過した後貯水槽に溜める仕組みを用いていました。 パラッツォ・カナルの井戸も少し開けた場所にありますので、以前は広場だったのではないでしょうか。 「井戸端会議」という言葉があるように、昔は井戸を囲んでお話に花を咲かせていたのかもしれませんね。
続いては、建物や街の装飾に隠された一見不思議な建築様式についてご紹介していきます。 まずはこちら。 柱が壁に埋まっています。 柱をそのまま壁にしてしまうとは何とも大胆な技法ですが、このような建築方法はかつてイタリアで実際によく用いられていました。 人々の生活スタイルが移り変わっていったことを表しているようですね。 パラッツォ・カナルではこのような光景も見ることができます。 窓に鉄格子がはめられています。 そのため節税目的で窓を少なくしたり、元々あった窓に鉄格子をはめて塞いだりしていたのです。 窓税は19世紀初頭に廃止されたものの、今現在もヨーロッパではこのように窓が少ない家が見られるそうです。 東京ディズニーシーは世界で唯一「海」をテーマにしたディズニーパークです。 中央にハーバーがあるため、パーク内には数々の橋がかけられています。 それぞれ建築方法やデザインが異なり、バックストーリーを考察して周るのも中々面白いです。 ご覧の通り、太鼓橋のような姿をしています。 イタリア本土との往来が可能なリベルタ橋を除き、島での交通手段は船やゴンドラが主流です。 かなり狭めですが、自動車が通らないないためこの幅でも問題ありません。 階段状の橋も細い小道も、人々の生活スタイルに合わせた建築が用いられているのですね。 パラッツォ・カナルの運河を運行しているゴンドラ。 アトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」では、実際にゴンドラに乗って優雅な船旅を体験することができます。 陽気なゴンドリエさんたちのユーモア溢れるトークも人気ですよね。 実は中世までは赤、青、金などのカラーリングにペルシャ絨毯を敷くなど、華やかな装飾のゴンドラが行き交っていました。 のちに法令は廃止されましたが、その後も当時の名残りでゴンドラは黒色で統一されているのです。 ちなみに奢侈禁止令は日本でも幾度も発令されていました。 特に盛んだったのは17〜18世紀頃で、衣類の素材や装飾品だけでなく、交際時の手土産の品目に至るまで様々なものが規制の対象となっていました。 パークには開けることができないドアが数多く存在します。 あくまでもストーリー上作られたニセモノなのですが、気候による扉の変色やドアノッカーのノックの跡など、生活感を感じられる細やかな演出が施されています。 そんな数々の「作り物」のドアの中で、唯一実際にノックできるドアがあることをご存知ですか? こちらのドアは、実際にドアノッカーでドアを叩くことができます! 近くのショーウィンドウにはヴェネツィアンマスクやマリオネットが飾ってあります。 ノックをしても応答がないので、工房の職人さんは現在お留守のようですね。 キッチン雑貨を中心に扱うお店なのですが、店内にはたくさんのヴェネツィアンマスクやマリオネットが置いてあります。 裏の工房で作った仮面や人形をこちらで販売しているのですね。
最後にご紹介する豆知識は、隠れキャラクターについてです。 見つけたときはほっこりと嬉しい気持ちになりますよね。 これはゴンドラを留めておくための棒で、ボラードと言います。 パラッツォ・カナルには様々なデザインのボラードがあるのですが、中でも今回ご紹介するのはこちらの黄色と緑色のもの。 こちらはとあるキャラクターを模したデザインになっています。 中々ユニークなので、頭を柔らかくしないと分からないかもしれません。 緑色と黄色、みどりときいろでミッキーという意味が込められているんだそうです! 私もキャストさんに教えてもらうまで全く気付きませんでした。 かなりレアな隠れミッキーと言えますので、パラッツォ・カナルに訪れた際はぜひお友達やご家族に教えてみては? 東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーにあるパラッツォ・カナルにまつわる豆知識のご紹介でした。 ディテールまでこだわり抜いた街並みは、まるで日本のヴェネツィアです。 ボン・ビアッジョ!
パラッツォ・カナルについて
また、パラッツォ・カナルにはリストランテ・ディ・カナレットというイタリアンレストランがあります。パラッツォ・カナルの豆知識
壁についた二本の線
線が二本あるということはパラッツォ・カナルは過去に少なくとも二度、高潮による水害に遭っているということになります。
線の高さは地面から1m以上。
実はヴェネツィアでも同様の光景を見ることができます。水飲み場の正体
実はこれにもヴェネツィアに倣ったストーリーが隠されているのです。
水飲み場の正体は井戸。
一般的な井戸は地下水を汲み上げる仕組みですが、ヴェネツィアは海に浮かんでいるため、地下を掘ると海水が出てきてしまいます。
ヴェネツィアでは井戸が使われなくなった今現在も、たくさんの広場に井戸が残されています。建築物の不思議
柱が埋め込まれた壁
これは部屋を広げるために元々道だったところを埋めて改築した名残りなのです。
パラッツォ・カナルでは複数の場所でこのように柱や門を埋めた跡を見ることができます。窓に鉄格子がはめられている理由
ヨーロッパ諸国ではガラスが高級品とされていた時代があり、17世紀頃には窓ガラスに税金を課す「窓税」というものが導入されていました。
つまり、パラッツォ・カナルで見られるこれらの窓は税金対策。太鼓橋はヴェネツィアの生活スタイルの証
それでは、パラッツォ・カナルの橋を見てみましょう。
ヴェネツィアでは自動車はおろか、自転車の乗り入れができません。
そのため、運河にかかる橋は船が通れるように太鼓橋になっているのです。
ちなみに、ハーバー側からそれぞれ「ポンテ・デッラルチスタ(芸術家の橋)」「イソラ・デル・ゴンドリエーレ(ゴンドリエの島)」という名前が付けられています。
また、パラッツォ・カナルには小道がたくさんあります。ゴンドラが黒い理由
そんなゴンドラですが、船体が黒で統一されています。
ですが贅沢を禁止して倹約を推奨する奢侈禁止令(しゃしきんしれい)というものが発令され、ゴンドラは全て黒一色に統一されました。
今では考えられない法令ですが、昔は世界各国で贅沢=一種の犯罪と考えられていたそうですよ。パラッツォ・カナルで唯一ノックできるドア
それがゴンドラ乗り場へと続く橋:イソラ・デル・ゴンドリエーレの近くにあるこちらの黒いドア。
ここは仮面工房。
工房の反対側に回ってみると、そこにはお土産ショップの「ヴェネツィアン・カーニバル・マーケット」があります。難易度★★★ 隠れキャラクター
パーク内のあちらこちらに隠されている隠れキャラクター。
パラッツォ・カナルにも数々の隠れキャラクターが隠されているのですが、今回は中でも最も難易度が高いであろうものをご紹介します。
パラッツォ・カナルでは随所でこのような棒を見ることができます。
正解は…
ミッキーマウスです。まとめ
おしゃれな街並みや壁画など、ここではご紹介しきれないほどたくさんの魅力が詰まった街パラッツォ・カナル。
ぜひイタリア旅行の気分で、お散歩してみては?
それでは、良い冒険を。
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