東京ディズニーリゾートには様々なお土産ショップがありますが、皆さんのお気に入りはどこですか?
コンセプトや雰囲気が異なるだけでなく、全てのお店にバックグラウンドストーリーが隠されているところもディズニーならではのこだわりのひとつ。
そういった背景に目を向けてみると、より一層お買い物が楽しくなるはずです。
中でも今回は東京ディズニーシーでアパレル用品を中心に展開するショップフィガロズ・クロージアーに焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
店内は音楽にまつわる小物や飾りが盛りだくさん。
音楽や演劇、特にオペラがお好きな方は見逃せないとても素敵な空間が広がっています。
本場のエンターテイメントに触れるような気持ちで、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
フィガロズ・クロージアーについて
フィガロズ・クロージアーがあるのは東京ディズニーシーの玄関口:メディテレーニアンハーバー。
ミラコスタ下向かって左側に位置しています。
目印はこちらのおしゃれな看板。
店内では洋服や身につけグッズ、靴下やバッグにネクタイに至るまで幅広いアパレル用品を販売しています。
東京ディズニーシーで最も多くのアパレル用品が揃っており、洋服や身につけグッズを探している方にとって外せないお店です。
フィガロズ・クロージアーの豆知識
それでは早速フィガロズ・クロージアーにまつわる豆知識をご紹介していきたいと思います。
名前の由来
「フィガロズ・クロージアー」は世界的に有名なオペラ『セビリアの理髪師』の主人公:フィガロにちなんで名付けられました。
音楽好きの方であればピンとくる方も多いかもしれませんね。
そしてClothiersは洋服店という意味です。
まるでオペラを楽しむかのように優雅かつワクワクした気分でショッピングができるようにとこのような名前がつけられました。
看板にBuono Qualita(高品質)と書かれている通り、店内はクラシカルでリッチな雰囲気が漂います。
キャラクターたちが扮するのは?
店内で一際目を引くのがミッキー、ミニー、プルートのフィギュア。
一風変わった衣装を身につけていますが、実はこれらは全て世界的に有名なオペラの登場人物の衣装なのです。
ミッキー
ミッキーが扮するのは『セビリアの理髪師』の主人公:フィガロです。
繊細な柄のベストとパンツ、そしてターバンと腰巻きが決まっています。
自身に満ち溢れた凛々しい表情をしています。
ミニー
ミニーが扮するのは『カルメン』の主人公:カルメンです。
落ち着いた色合いで上品かつ優雅な衣装です。
こういった雰囲気のミニーはパークでもあまり見ないため、レアですね。
プルート
プルートは全身を包んでいるわけではないので分かりにくいのですが、『道化師』の主人公:カニオに扮しています。
カニオは妻に浮気され、最終的に妻と浮気相手を殺めてしまう役です。
愛らしいプルートとギャップがありすぎますね(笑)
店内のポスター
続いては店内の壁に注目してみます。
壁には衣装やセットのラフ画やオペラ座の写真など、オペラにまつわる様々なものが展示されています。
その中にいくつかオペラ公演のポスターもあるのですが、なんとそれらは全て実際に使われていたものと同じデザインなのです。
ポスターに描かれている作品はどれも超有名なものばかり。
一体どのようなポスターがあるのか、見ていきましょう。
蝶々夫人
まずはじめはプッチーニ作曲の『蝶々夫人』です。
長崎を舞台に没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンの恋愛模様を描いた悲劇で、日本が舞台ということもあり日本人にも馴染み易い作品のひとつとして扱われています。
第2幕のアリア「ある晴れた日に」はとても有名ですね。
ラ・ボエーム
続いてもプッチーニ作曲のオペラ『ラ・ボエーム』です。
パリの屋根裏部屋で慎ましく暮らす男子4人の恋と青春の物語で、名アリアが複数あることで人気を集めています。
大ヒットミュージカル『レント』の元になった作品としても有名です。
フィガロズ・クロージアーでは2種類のポスターが貼られています。
トスカ
こちらもプッチーニ作曲のオペラ『トスカ』です。
画家のカヴァラドッシが脱獄犯の逃亡の手助けをしたことにより警視総監のスカルピアに捕まってしまうストーリーなのですが、カヴァラドッシ、スカルピア、トスカ(カヴァラドッシの恋人)の主要人物3人全員がフィナーレで命を落としてしまうというというとてつもない悲劇です。
アイーダ
続いてはヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』です。
アイーダとラダメスの禁断の愛を描いた悲劇で、今もなお世界中で公演され続ける超有名なオペラですね。
中でも第2幕第2場での「凱旋行進曲」は誰もが一度は聞いたことがある名曲です。
ちなみに東京ディズニーシーではアメリカンウォーターフロントのニューヨーク・デリの壁にも『アイーダ』のポスターが描かれていますが、こちらは英語で書かれています。
テーマポートの背景に合わせた細やかな工夫ですね。
長くなってしまうのでここでは割愛させていただきましたが、店内には他にも『奪われた手桶』『ファルスタッフ』『イル・トロヴァトーレ』『三人の王の愛』のポスターが飾られています。
プッチーニのお茶目な肖像画?
続いてはお店のショーウィンドウを見てみましょう。
左側の旗に書かれている「IL BARBIERE DI SIVIGLIA」はセビリアの理髪師のタイトルです。
中央のボラードのような棒には理髪師に欠かせない道具であるハサミもありますね。
そして右側にある驚いた顔の男性の肖像画。
彼は蝶々夫人やトスカの作曲者であるジャコモ・プッチーニです。
プッチーニの肖像画は優しい笑みを浮かべているものが有名であり、このような表情で描かれているものは初めて見ました(笑)
絵の雰囲気は同じくメディテレーニアンハーバーのパラッツォ・カナルにある贋作画家のアトリエで見られるものと少し似ているような気がします。
ちょっとしたおふざけ要素を取り入れるところも、どこか通じるものがありますね。
果たして彼が描いたものなのでしょうか…?
▷▷贋作画家のアトリエについてはこちらでご紹介しています。
ショーウィンドウには他にも楽譜やヴァイオリンなど音楽にまつわるプロップスが飾られていますので、ぜひ現地で確かめてみてくださいね。
他にも音楽にまつわるプロップスがいっぱい
ここまで数々のプロップスをご紹介してきましたが、見どころはそれだけではありません。
店内には他にも音楽にまつわる可愛らしいプロップスが数多く隠されています。
特に見ていただきたいのは棚の上部。
音楽にまつわるたくさんの飾りや小物があります。
楽譜をモチーフにした飾りや楽譜。
リボンがかけられたギフトボックスは楽譜柄です。
そして糸巻きが乗っている台は音符のデザインです。
さらに、店内の関係者専用札も見てみましょう。
書かれている文字はMAESTRO'S ONLY(マエストロ専用)。
マエストロは指揮者や作曲家など芸術の巨匠を指す言葉です。
現実とつながるところでさえ、粋な演出で私たちを楽しませてくれる東京ディズニーリゾート。
フィガロズ・クロージアーに訪れた際はぜひグッズだけでなく、こういった細やかな演出やプロップスにも目を向けてみては?
まとめ
東京ディズニーシーのお土産ショップ「フィガロズ・クロージアー」にまつわる豆知識のご紹介でした。
偉大な音楽とオリジナルの要素が上手に溶け合っており、音楽好きにはたまらない素敵な空間になっています。
皆さんもぜひオペラを楽しむかのような優雅な気分でお買い物をしてみてくださいね。
それでは、良い旅を!
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