こんにちは。
ディズニー大好き雨女のほのぷーです。
東京ディズニーシーにあるアトラクション、タワー・オブ・テラー。
東京ディズニーリゾートで唯一のフリーフォールタイプの絶叫系アトラクションということに加え、演出やストーリーも恐怖を煽る内容であることから東京ディズニーリゾート最恐アトラクションとも言われています。
そんなタワー・オブ・テラーに登場する呪いの偶像:シリキ・ウトゥンドゥ。
私たちもシリキの呪いによって恐怖の体験をすることになるのですが、その素性はあまり明らかになっていません。
そこで今回は謎多きシリキ・ウトゥンドゥについて掘り下げてご紹介していきます。
名前の意味や破ってはいけないとされる掟の内容、さらにはシリキと会える隠れスポットまで網羅してご紹介していきますので、ぜひ乗車前の下調べにご活用くださいませ。
タワー・オブ・テラーについて
タワー・オブ・テラーは2006年9月4日に東京ディズニーシーにオープンしたフリーフォールタイプの絶叫アトラクションです。
所要時間:約2分(プレショー含まず)
定員:22名
ライドショット:あり
建物の高さ:59m
最高到達地点:38m
乗車時間はおよそ2分と短めですが、迫力満点なプレショーや作り込まれたQライン(待ち列)など見どころが満載で、高い満足感を得られるアトラクションです。
学生が多い春季には怖さがパワーアップした限定プログラムタワー・オブ・テラー“アンリミテッド”を開催することもあります。
▷▷タワー・オブ・テラーの克服方法についてはこちらで詳しくご紹介しています。
ストーリー
現在タワー・オブ・テラーがあるこの場所にはかつて、大富豪で探検家のハリソン・ハイタワー三世がオーナーを務めたホテル・ハイタワーがありました。
ハイタワー三世は世界中を旅しては価値のある骨董品や芸術品を盗み、ホテルのあちらこちらに飾っていました。
あるとき、ハイタワー三世はアフリカのコンゴ川流域に住む部族ムトゥンドゥ族から奇妙な偶像シリキ・ウトゥンドゥを強奪しました。
そして1899年12月31日、彼はシリキをお披露目すべくホテルで記者会見を開きます。
記者が「それは呪いの偶像では?」と問いかけるも、ハイタワー三世は「呪いなど馬鹿馬鹿しい!」と一蹴して笑い飛ばしました。
するとその晩、彼は不可思議なエレベーター事故で謎の失踪を遂げました。
落下したエレベーターから見つかったのは彼の帽子と無傷のシリキ・ウトゥンドゥだけ…。
やがて時は流れ、1912年。
歴史的に価値が高いホテル・ハイタワーを残存させるべく、ニューヨーク市保存協会が立ち上がりました。
ホテルの改修工事を行い、ハイタワー三世が集めたコレクションを巡る見学ツアーを開催する運びとなりました。
私たちはこの見学ツアーに参加し、様々なコレクションを見た後に業務用エレベーターでハイタワー三世の自室へ向かいます。
しかしそこでシリキが登場し、恐怖の体験をすることに…!?
アトラクションのプロップス
単なる絶叫マシンかと思いきや、実は深いストーリーが隠されているのがディズニーの面白いところ。
タワー・オブ・テラーではストーリーに基づいた様々なプロップスがあり、待ち時間も飽きない工夫が施されています。
例えばホテル時代は花が咲き誇っていた庭が今では荒れ果てていたり、ロビーには脱ぎかけのコートがそのまま放置されていたり。
13年という時を経て変わり果ててしまった様子がうかがえます。
待ち時間はぜひ身の回りのプロップスにも注目してみてくださいね。
▷▷タワー・オブ・テラーの豆知識についてはこちらでまとめています。
シリキ・ウトゥンドゥについて
さて、アトラクションのおさらいをしたところで、ここから本題のシリキ・ウトゥンドゥについてご紹介していきます。
シリキ・ウトゥンドゥはアトラクションに登場する呪いの偶像です。
アーモンド型の眼に牙のような歯、尖った耳。
そして胸のドクロが特徴的です。
右手には剣のようなもの、左手には刀のようなものを持っています。
アトラクションではプレショーの部屋やライド乗車中などに見ることができます。
シリキ・ウトゥンドゥにまつわる8つのルール
シリキ・ウトゥンドゥには守らなければならない8つのルールが定められています。
- 崇拝すること
- 燃やさないこと
- 閉ざされた場所にしまわないこと
- おろそかにしないこと
- 馬鹿にしないこと
- 他人に渡さないこと
- 放置しないこと
- そして何より、恐れること
そして掟を破った者には恐ろしい呪いがかけられるという恐怖の曰く付き。
実際にハイタワー三世はシリキを粗末に扱ったことで呪いをかけられてしまいました。
シリキ・ウトゥンドゥとムトゥンドゥ族
「災いを信じよ」という意味が込められているシリキ・ウトゥンドゥ。
その歴史は以外にも長く、ハイタワー三世の手に渡る300年以上前に作られたと言われています。
さらに偶像の一部には古代の占術師シリキの遺骨が使われており、像にはシリキの魂が宿っているという言い伝えもあります。
ハイタワー三世がシリキを強奪したのは1899年夏。
アフリカ遠征で訪れたコンゴ川流域の部族ムトゥンドゥ族から強引に奪い取りました。
貴重な像を盗まれてさぞお怒りかと思いきや、シリキの呪いに怯えていたムトゥンドゥ族の人々たちはシリキを手放せて喜んでいたというストーリーもあります。
しかし、その後ムトゥンドゥ族は他の部族に攻め込まれて滅亡してしまいました。
これは掟の「他人に渡さないこと」を破ったためにシリキに呪われてしまったと言われています。
いくら「奪われた」体を装っても、他人に渡った時点で逆鱗に触れてしまったのですね…。
ちなみに壊滅の一途を辿ったムトゥンドゥ族ですが、首長のキジャンジの息子であるキブワナ・キジャンジは命からがら脱走に成功し、現在はS.S.コロンビア号の石炭供給者として働いています。
ハイタワー三世が呪われた理由
ムトゥンドゥ族からシリキ・ウトゥンドゥを奪ったハイタワー三世。
彼は呪いを一切信じず、シリキを粗末に扱っていました。
彼がどのくらい掟を破っていたかというと…。
①崇拝すること → 崇拝しなかった
②燃やさないこと → タバコの火をシリキに押し付けた
③閉ざされた場所にしまわないこと → ニューヨークまで木箱に入れて運搬
④おろそかにしないこと → おろそかに扱った
⑤馬鹿にしないこと → 馬鹿にした
⑥他人に渡さないこと → ○
⑦放置しないこと → ○
⑧そして何より、恐れること → 恐れなかった
これはもう呪われて当然としか言いようがありません。
しかし、興味本位でタワー・オブ・テラーのツアーに参加する私たちも相当罰当たりな気がしますね…。
アトラクション内で会える場所
私たちをも恐怖に陥れるシリキ・ウトゥンドゥ。
アトラクション内では下記の場所で見ることができます。
- 蓄音機の部屋(プレショー)
- タマス像の口の中
- アトラクション乗車中
ひとつずつ解説していきます。
蓄音機の部屋(プレショー)
まず最初はアトラクション乗車前に通る蓄音機の部屋です。
ゲストは小部屋でシリキ・ウトゥンドゥについての説明を受けた後、蓄音機の部屋でハイタワー三世の最後の記者会見の録音を聞きます。
このとき前方に置いてある偶像がシリキ・ウトゥンドゥです。
蓄音機の部屋は二つあり、Qラインから向かって右側にある部屋では左側に、左側にある部屋は右側にシリキがいます。
シリキはハイタワー三世の「シリキ・ウトゥンドゥの呪いは本物だ。これ以上先に行ってはならん。(中略)早く逃げろ、まだ間に合う」のセリフの後、不気味な笑い声と共に突如姿を消します。
シリキは一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
タマス像の口の中
次にシリキが目撃できるのはプレショー後に通る秘密の倉庫。
ハイタワー三世が集めたコレクションが乱雑に置かれているところです。
倉庫の奥側に天井からぶら下がっている大きな石像があります。
これは1884年のインド探検で手に入れたタマス像です。
そのタマス像の口の中を見ていると、たまに特徴的な緑の光がふたつ見えることがあるのです。
蓄音機の部屋を抜け出したシリキはこんなところからゲストの様子をうかがっているようです。
アトラクション乗車中
続いてはアトラクション乗車中です。
ゲストは業務用エレベーターに乗ってハイタワー三世の書斎へ向かうのですが、最上階へ行く前に①書斎 と②鏡の部屋 を通ります。
①書斎
エレベーターに乗った後最初に到着する部屋は書斎です。
まずここでシリキが登場します。
ハイタワー三世は「はっ!呪いの偶像だと?」と馬鹿にしますが、その直後にシリキの目が光りハイタワー三世は突き飛ばされ消えていきます。
ハイタワー三世が消えた後、シリキがこちらに振り返ります。
もしかして目をつけられてしまったかも…?
②鏡の部屋
続いては鏡の部屋です。
正面に大きな鏡があり、ハイタワー三世の「さあ、手を振ってこの世の自分に別れを告げたまえ」というセリフが聞こえます。
手を振っていると鏡にうつる私たちの姿が緑色に歪んでいき、その後突如シリキが登場。
呪いにかけられ、エレベーターは最上階まで急上昇していきます。
無事に生還することはできるのでしょうか?
特別プログラムではレアなシリキが登場?
アトラクション乗車中にシリキを見られるのは上記の二箇所です。
その後エレベーターが落下・上昇をしている際は不気味な笑い声が聞こえるだけで、シリキの姿を見ることはできません。
ですが、過去に春季限定で開催された期間限定プログラム「タワー・オブ・テラー LEVEL13シャドウ・オブ・シリキ(※)」では乗車中にシリキの影が登場するなど、さらに凝った演出が登場しました。
通常版では見られないある意味レアな姿ですので、もし今後またプログラム開催があった際はぜひチャレンジしてみては?
※2015年〜2018年春季に開催。
その後は「タワー・オブ・テラー “アンリミテッド”」の1コースとして登場し、2019年、2020年、2022年春季に開催されました。
タワー・オブ・テラー “アンリミテッド”について詳しくは絶叫系が苦手な私がタワー・オブ・テラー“アンリミテッド”を克服してきた!でご紹介しています。
おまけ 新聞にシリキの写真がある
最後におまけの小噺を。
タワー・オブ・テラーの建物前には新聞がスクラップされた掲示板が複数設置されています。
この中のひとつに、このような写真があります。
右側でシリキを抱えている人物がハイタワー三世、左側にいるのがムトゥンドゥ族の首長であるキジャンジです。
シリキがハイタワー三世の手に渡った際の貴重な写真ですね。
新聞には他にもシリキを手に入れるまでの苦労話が詳細に書かれていますので、お時間がある方はぜひ解読してみては?
まとめ
タワー・オブ・テラーに登場する呪いの偶像:シリキ・ウトゥンドゥのご紹介でした。
タワー・オブ・テラーが怖いとされる理由のひとつが、ストーリーの深さです。
事実かと思うほど細かく忠実に練られており、偶像ひとつにこれほどのエピソードが隠されているとは驚きですよね。
タワー・オブ・テラーに乗車する際はぜひ隠れミッキー探しならぬ隠れシリキ探しをしてみては?
それでは、安全なツアーを。
行ってらっしゃい!
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